重大事故の発生原因
保育現場において絶対に避けなければならないものは、死亡事故に代表される重大事故です。重大事故とは、死んだ・死にかけた・骨折に代表される全治30日以上の重篤の疾病です。今回は、この重大事故を防ぐためにはどのようにすればいいのかを、交通事故を例にして考えてみたいと思います。
交通事故の発生原因は大きく分けると二種類に分類することができます。一つ目は、運転中に携帯電話の画面を見ていたなどの脇見運転です。つまり、ついうっかりを原因とする事故です。二つ目は、複数の要因が重なりあって起きる事故です。例えば、車を運転している最中に喉が渇いたので、コンビ二に車を駐車してホットコーヒーを買って、車に帰ってきてホットコーヒーを飲みながら車を運転していたところ、横断歩道手前の段差で車が揺れ手元のホットコーヒーが自分の太ももにかかってしまい、慌てて自分のふとももに目をおとしたところ、小学3年生の女の子が横断歩道に侵入してきたため、当該小学校3年生の子供をひき殺してしまった。という事故です。
このように交通事故の発生原因はついうっかりの事故と複数の要因が重なって起きる事故に分類することができます。このうち、ついうっかりの事故に関しては、ドライバーの意識の問題であり、ドライバーが意識を高く持ってば防ぐことができます。一方、複数の要因が重なって起きる事故に関しては基本的には防ぐことができません。複数の要因が重なって起きる事故の場合、運転手は、脇見運転をしてはいけないことは百も承知なのです。しかし、ホットコーヒーが太ももにこぼれるなどの要因で、条件反射的に前方から目を離して下を向いてしまうのです。このような場合の対処方法としては、車を運転をしていれば、人を引いてしまうかもしれないといいう最悪な事態を想定に入れることで、仮にホットコーヒーを太ももにこぼしてしまっても、意地でも下を向かないという選択肢を選ぶことができるのです。
このことは、保育現場で起きる重大事故の防止にもつながります。ついうっかりの保育事故に関しては、職員個人の意識を高く持てば防ぐことができます。しかし、複数の要因が重なって起きる事故に関しましては、基本的には防ぐことができません。唯一防ぐことができる方法は、最悪の事態を想定して、危機感を持って保育に当たるという言う方法です。
ちょっとした、一工夫で保育業界の事故を防ぐことができる可能性が高まります。是非みなさまも。事故を防ぐための一工夫を考えてみてください。アイギスも一緒になって考えてまいります。