最近の研修の傾向から
弊社の研修はお客様のご要望に応じて研修内容を作成いたします。
事故を防止するための危機管理の研修。
事故発生後の対応のための危機対応の研修。
現場の職員が頭を悩ませている保護者対応の研修。
パワハラに関する研修。
などなど様々なご要望を頂きます。
最近は新型コロナウイルス禍の保育という内容のご依頼も多数いただきました。
そのような中で、毎月必ずご依頼いただく研修内容は、職員の虐待防止です。
虐待防止というと、園児に対して愛情をもって接している私たちには全く関係ないと思っている職員の方もいらっしゃいます。
しかし、保育施設の虐待の中で園児に愛情をもって接している職員がおこしてしまう虐待類型があります。
それは、どのような虐待類型かというと、職員と保護者との虐待に対する意識差から生じてしまう虐待です。
具体的には職員としては園児さんに対して教育指導のつもりで行った行為が、保護者からすると行き過ぎた教育指導であり虐待だと判断されてしう事案です。
この類型の虐待の厄介なところは、当の職員は虐待を行っているつまりが全くないところです。
そのため、職員自ら改善することができません。
そして、他の職員から教育指導が行き過ぎているのではないかと指摘されても、「私は虐待のつもりはないので」の一言で行き過ぎた行為をなかなか認めることができません。
このような職員に共通していることは、長年の保育経験から自分の保育に自信を持っていることです。
以前は、そのような教育指導が許されたということもあるのでしょうが、保護者や社会の虐待に対する意識は変化しています。
数多くの児童虐待の発生により、法律上、親の体罰の禁止が明文で定められ、虐待に対して社会の厳しい目がそそがれています。
このような時代の変化を感じ取れずに従前の教育指導を続けてしまうと保護者との認識の差から虐待疑惑を持たれてしまうのです。
残念ながら、虐待か虐待でないかは、本人が判断するのではなく、他者の目で判断されてしまいます。
行き過ぎた教育指導ではないかと他の職員や保護者から指摘されたのであれば、素直に聞き入れていくことが重要になってくるのです。
虐待なんて私とは関係ないと思っている職員の方も、虐待を他人事ととらえず、今の社会の変化に合わせて保育の仕方を工夫してみてください。
弊社では虐待防止に限らず、虐待では?と疑惑を持たれた際の対処方など様々な研修を行っておりますので、ご興味がございましたらご連絡ください。