自己正当化の怖さ
こんなことは思ったことはありませんか?
昨日睡眠時間が短かったから、今日は仕事に集中できない。昨日頑張ったから、今日は少し手を抜こう。私は努力できない人だから頑張れない。
これらのことは、人間であれば誰でも一度は経験したことがあると思います。
このように思うことが悪いことだとは言いきることはできません。しかし、この思考回路が園児に対する虐待やパワハラにつながってしまうこともあるのです。
上記のように思う理由は、仕事に集中できないのは睡眠時間が短かったからだ。今日手を抜いているのは、昨日頑張ったからだ。頑張れないのは私が努力できないからだ。と、否定的なことに関して理由付けをしているのです。つまり、自己正当化をしているのです。
人間は誰しも虐待をしてはいけないパワハラをしてはいけない。ということを理解しています。しかし、なぜ虐待をしてしまうのでしょうか?なぜパワハラをしてしまうのでしょうか?それは自分の虐待行為やパワハラ行為を自己正当化してしまうからです。
虐待の場合なら、いつも頑張って保育をしているのに保護者や先輩に認めてもらえない。だったら、園児に思いやりを持って接する必要はない。と自己正当化してしまうのです。
パワハラの場合なら、仕事ができないで迷惑を掛けているのだから、厳しく指導しなければならない、私の若い頃は厳しい指導を受けていた、あの職員のためにも厳しい指導が必要だ。と自己正当化してしまうのです。
人間であれば自分の行為は正当であると自己正当化してしまうのは仕方がないことです。しかし、そんなときに、自己正当化しているのではないか?という姿勢で自分の行為を見返してみると、本当は別の行動を選んだほうが良いにもかかわらず安易な行為を選択していることに気がつくことができます。
人間は自己正当化してしまうものです。その特性を理解したうえで、本当に必要な自己正当化であるのか一度立ち止まって考えるクセを付けるようにしてみてください。