コミュニケーション入門
保護者の方との信頼関係を築くために、上手くコミュニケーションをとりたいという職員の方は多いと思います。
保護者との信頼関係は有事にいきるというお話はブログでも何度も取り上げています。
今回のブログではどのようにしたら上手くコミュニュケーションをとれるかを考えてみたいと思います。
コミュニケーションが上手い人に共通しているのは、他人に興味があることです。他人に興味があるから聞いてみたいこと、つまり質問がでてきます。コミュニケーションを苦手にする人は質問がでてきません。そのため、言葉のキャッチボールができず、事務的なコミュニケーションしかできないのです。
であれば、他人に興味が無くコミュニケーションが苦手な人は、質問することを心がければ他人に興味があるようにみえるわけです。質問するために必要なスキルは「相手の些細な変化に気がつくこと」と「相手との以前の会話を覚えておくこと」です。
「相手の些細な変化に気がつくこと」とは、服装が変わった、髪形が変わった、声のトーンが変わった、いつもより元気が無い等々の些細な変化に気がつくことです。保護者との会話で「髪型変わりましたね、何か心境の変化がありましたか?」とダイレクトに聞くのは保育士と保護者の関係においては問題があると思いますので、保護者ではなく他の職員や友達とのコミュニケーションで使ってみてください。コミュニュケーションとは不思議なものでコミュニュケーションを積極的にとると自然に数多くのバリエーションが身についてきます。そのようにして身につけたバリエーションを保護者の方とのコミュニュケーションに役立ててください。
次に、「相手との以前の会話を覚えておくこと」とは、例えば「今日の夜、家族で外食行くの」と以前言っていた相手に「先日の夕食は楽しかったですか?」と質問することです。これは自分の以前話していたことを聞き流していないでしっかりと聞いていてくれたという喜びを相手に与えます。
このように質問するヒントはそこかしこに隠れています。そして、質問するためにコミュニケーションの中のヒントを探すことで相手の話をしっかりと聞く姿勢も身につきます。しっかりと聞く姿勢というものもコミュニケーションが上手な人に共通しています。
コミュニケーションに自信が無い人はまずは質問のヒント探しから始めてみてください。ただし、特定の人にだけ興味を持ち質問してしまうと、私のことを根掘り葉掘り聞いて不気味だというイメージを持たれてしまう可能性があるのでお気をつけください。保育士と保護者のコミュニケーションは友達同士のコミュニケーションと違うことはお忘れなきようにしてください。