まわりを考えない一言
私の友人の50代のご夫婦で、休みの日には子どもを含めて一家そろって日帰りできる山登りをすることを楽しみにしているご夫婦がいます。そんなご夫婦の話です。
一番下の子どもが20代後半になり、婚約者を家に連れてくるようになりました。親として婚約者を家族に迎え入れるために一緒に食事をしたりして、今後はみんなで山登りすることを楽しみにしていました。
そんなご夫婦に先日婚約者は「私は山登り嫌いなので皆さんとは一緒に山登りしません」言い放ったそうです。
20代の女性からすると、お付き合いしている相手のご家族とのお付き合いが面倒臭い、嫌なことは嫌としっかりと伝えておきたいという、この婚約者の気持ちが理解できる方も多いと思います。
しかし、人は人のつながりの中で生きています。自分の気持ちをしっかりと伝えることも大切ですが、相手の気持ちを汲み取り協力できる範囲で相手の気持ちに寄り添うことも大切です。むしろ大人とはそのような部分が多くなってくるものだと思います。
そして、嫌なことは嫌と伝えるにしても言い方があります。今回の話でいうのであれば「私は体力がないので、山登りは得意ではないですが、皆さんとご一緒できるように体力つけるようにします」など、マイルドな拒否の仕方はいくらでもあります。
この婚約者のような方は、職場でも同じ物言いをします。その結果、職場でも浮いてしまいます。そして、自分のことをまわりは受け入れてくれないと、まわりの責任にするのです。自分のモノの言い方が悪いにもかかず。
みなさまも是非この機会に、自分のモノの言い方や考え方が自分中心になっていないか考え直してみてください。その際には是非、自分のモノの言い方、行動がまわりからどのように見られているのかということを考えてみるようにしてみてください。