手をかけすぎないという方法もある
先日、オフィスのベランダにおいてある植木鉢のアジサイが大きな花を咲かせました。実はこのアジサイは昨年ほぼ枯れていました。2枚の青い葉っぱが生えていたので、もしかしたら次のシーズンに花を咲かせてくれるかもしれないと思い、不定期に思いついたときに水をあげていただけのアジサイでした。
アジサイは日向で育てると花つきは良いが花は長持ちしません。反対に日陰で育てると花付きは悪いが花は長持ちします。どちらの育て方でも花を楽しめます。アジサイは日陰で育てても花を楽しむことができるので、手をかけないでも育つ花木といわれます。
私はただアジサイの居場所を作っていただけでほぼ何も手をかけていないのに、大きな花を咲かせているアジサイを発見したときには大きな感動を覚えるとともに、捨ててしまわないで良かったと心底思いました
このことは人材育成においても同じように考えることができます。大切に大切に手をかけて育てるよりも、居場所を作ってあげて後は必要以上に手をかけないでいると職員はその居場所にいるために必要な能力を自然と身に付けていきます。こんなに丁寧に説明しているのになぜ職員が育たないのかとお悩みの方は、職員の居場所を作ることに専念してみるというのも1つの手段ではないでしょうか。
ただし、最低限の水やりという名の知識の提供をしなければ育つ花も育たないことはお忘れなきようにしてください。