隣の人のことがちょっと分かるかもしれない話~同時処理と継時処理~
3月に「4月を迎える前に」というタイトルで、感覚の優位性の話をブログにしました。
情報を自分の中に取り込む時に分かりやすいのは、視覚か、聴覚か、体感覚かという内容です。
アイギスの中でも話題に上がり、「私は聴覚でした。おもしろいですね」と言ったスタッフがおりました。
以来、そのスタッフが電話をしている時は極力物音を立てないようにしたり、共有事項がある時はメモは最低限にして、口頭で詳細に伝えるようにしています。
「わかりやすい?」と本人に尋ねたことはありませんが、こういったことの積み重ねが「居心地の良さ」「チームワーク」に繋がればよいな、と思って続けています。
今回も隣の人のことがちょっと分かるかもしれない、脳の情報の処理の仕方について紹介いたします。
脳の情報処理の仕方には2つのタイプがあると言われています。
1つ目が同時処理、2つ目が継時処理です。
同時処理は読んで字の如く、情報を同時にまとまりとして考えるのが得意です。また、複数の情報があっても、関係性や因果性を発見したりすることができます。
得意なことは
・仕事で最初に目的を教えると理解が早い
・地図を見て位置関係の把握ができる
・料理、洗濯、掃除を同時に進められる
・曖昧な指示でも動ける
・一見無関係なものでも規則性を見出して覚える
苦手なことは
・やり方だけ指示された仕事
・順序立てて考える仕事
継時処理は順序立てて考えたり、時間の流れに沿って考えることが得意です。
得意なことは
・仕事においてやることを順番に説明された仕事
・文章で目的地まで示されていると、すぐに理解できる
・家事を料理、洗濯、掃除と1つずつ行っていく
・見本があると、同じようにできる
・1つずつ行うので、細かいミスが少ない(作文など)
・説明書を読むのが得意
苦手なことは
・全体的な情報だけを示されること
・情報が不足している場合や、見本がなく、何からすればいいか指示がないこと
いかがでしたでしょうか。
びしっと一つの傾向に当てはまることもないかもしれませんが、こちらと感覚優位の話を組み合わせると、どのように相手に情報を伝えればいいのか、だいぶヒントになりませんか。
因みに私は体感覚優位の同時処理。ゴールや目的を示してもらい実際にやってみることで情報を活用することができる傾向にある、ということがわかりました。
「何度言っても理解しない」「伝えたのにわかっていない」と思う時、もしかしたら情報の伝達の仕方がその人には合っていないのかもしれません。
ぜひ隣の人への理解を深めたり、組織のマネジメントをする際にご活用ください。