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広がる保育所の広域利用

広がる保育所の広域利用

 全国各地で保育所の定員割れのニュースが多く聞かれた新年度。

 待機児童もいなくなり、保育所問題は一つ無くなったように見えましたが、やはり「保育市場の縮小」は着実に進んでいる印象です。

 福岡市は市外在住の幼児を受け入れる保育所の広域利用を一部の認可保育所で実施する方針を固め、9月から受け入れる発表をしました。

 隣接する糸島市が市に保育所の広域利用を要望しており、市内の待機児童も大幅にいなくなったことから、広域利用に踏み切った。

 待機児童がいなくなったことについて、市は保育所の整備や保育士確保などを通じて、待機児童解消に取り組んできた、とメディアは伝えていますが、それだけが理由でしょうか。

 コロナウィルスの感染拡大を機会に、保育園が「選ばれ、淘汰される時代」に突入したことはこちらのブログや、研修の中で幾度となくお伝えしておりますが、各地で0歳児でさえ定員割れをするようになり、保育所の広域利用を拡大していくのは都道府県としては必然のように思います。

 一部の自治体では少子化を理由に、コロナウィルスの感染拡大前から広域利用をしていたところもありますが、全国的に定員割れが見られる今、福岡市を皮切りに他の自治体も広域利用に踏み切ることが予想されます。

 保護者にとっては選択肢が増えますから、より「選ばれる園」とそうでない園の差が開いていくことでしょう。

 本日、ある企業様とお打ち合わせをいたしました。みなさまにまた、新しいサービスをお届けするアイディアを脇と一緒に考えています。

 お知らせをお待ちください!

2021.08.24