6月は研修月
保育業界において6月は各地でさまざまな研修が催される研修集中月です。保育団体によっては、全国大会なども行われるので、園長先生も保育士のみなさまもお忙しいこととお察しいたします。
私どもの会社にも、ありがたいことにそういった研修会の分科会講師としてお声がかかることがあります。本日は、研修のプロからみた研修講師について、受講者のみなさまがたが知っていた方が良い情報をブログで発信したいと思います。
研修講師には2つに分けることができる要素があります。それは、「現場」を知っているか、知らないか。です。保育現場を知らなくても講師が務まるのか、という疑問もわきますが、その答えは、務まりますし、現場を知らない講師の方が多いのではないでしょうか。
現場を知らない講師でも、理論を知っているとか、事例やデータを集めていて、それらを分析することによって、ある考え方を導き出すとか、ということにより、講義をすることができます。そして、それらの考え方も現場には必要なのです。
しかし、理論上は成立するけれども、現場では成立しないという矛盾が存在することもあります。その逆に、現場で起きていることを論理的に説明できないということもあります。
みなさんが、研修を受けるときには、ぜひ、現場を知っている講師か、知らない講師かを認識した上で受講してください。
現場を知っている講師が言っていることは「リアル」なので、自分の中になかったことでも「受け止める」ことが重要だと思います。「そんなことはない」「私には関係ない」と否定しがちですが、リアルに起きたことは何人たりとも否定することはできないのですから。
現場を知らない講師でも、理論上は成立していること。理想論のように聞こえることでも、一度は、目指してみてください。そうすることによって、現場のレベルは少しでも向上すると考えられます。
特に私どもが担当している「安全」に関する講義は、「事故現場」を知っている講師か、知らない講師かは大変重要です。事故はリアルな出来事です。なるべくなら、リアルな事故からリアルな安全を学んでいただきたいと思います。
研修を受講する前には、その研修講師が現場を知っているのか、知らないのかを認識した上で、受講してください。きっと、受講の効果が上がると思います。