事故・トラブル最前線

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事件

「1歳男児の顔を蹴る」世の中誰が不審者になるかわかりません。

「1歳男児の顔を蹴る」世の中誰が不審者になるかわかりません。

 東京JR北千住駅前を歩いていた1歳男児の顔をすれ違いざまに蹴ったとして、警視庁千住署は22日までに、暴行の疑いで埼玉県に住む無職、佐野亮容疑者(35)を現行犯逮捕した。同署によると、否認しているという。逮捕容疑は、20日午後6時ごろ、東京都足立区のJR北千住駅前の路上で、すれ違った男児の顔を足で蹴った疑い。

 男児は口の中を切り、顔が腫れたといい、同署は傷害容疑を適用するか東京地検と検討する。千住署によると、男児は当時、母親と手をつないで歩いていた。近くにいた父親が佐野容疑者を取り押さえ、駆け付けた署員に引き渡した。佐野容疑者は当時、酒に酔っていた。(産経新聞 4月22日)

 幼い子どもがトラブルに巻き込まれるケースは多々あります。日本は「平和ボケ」という言葉があるくらい他の国よりは治安がいいほうだと言われています。そのために何か起こったときに「まさかこんなことが起きるとは・・・」というふうに考える人も少なくありません。

 しかし、保育施設で働く方々も同じような考えでは困ります。「不審者対策」について様々な研修を受けたり、対策をとられていることと思います。誰が不審者になり得てもおかしくない世の中な分、保護者の方も不審者になりえますし、同僚もなりえる可能性があります。だからこそ、周りを観察し、職員のみなさん一人一人が子どもたちを守るためのアンテナを張っておかなくてはなりません。

 園での登園時降園時の人の出入りが多くなる時間帯は、流れ作業のように鍵を開錠している園をみかけることがあります。毎日慣れた動作を行うとそれが流れ作業として危機管理の意識が下がってしまうことがあります。日常の慣れた動作からまずは見直してみましょう。

2016.04.25