事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
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事件

ついに保育関係者に実刑判決が出る時代に突入です。

ついに保育関係者に実刑判決が出る時代に突入です。

「女子園児にわいせつな行為」強制わいせつなどの罪で元保育士に懲役3年6ヵ月

 判決を受けたのは、宮城県在住の元保育士(26)。起訴状によると、被告は、2016年、当時勤務していた仙台市内の保育園で、昼寝をしていた女子園児の下半身を触るなどのわいせつな行為をしてその様子を撮影、保存していたとされている。(2018年9月7日 仙台放送)

元保育施設経営者に禁錮1年 食塩入り液体で女児死亡

 岩手県盛岡市の保育施設で、元経営者の女が当時1歳の女の子に、食塩を混ぜた液体を飲ませ死亡させた事件の裁判で、盛岡地方裁判所は、求刑の罰金50万円を上回る、禁錮1年の判決を言い渡した。(2018年9月14日 FNN)

 実刑判決とは、執行猶予が付されていない有罪判決のことです。この判決が下されると、刑務所に収容され、その後、数ヶ月・数年間を刑務所で過ごすことになります。

 今週の事例は、2例です。1例目は職員が園児に対して行った性的虐待で、2例目は死亡事故です。

 これまでの園内での虐待事件や死亡事件は、起訴され、裁判で有罪判決を受けた場合でも、執行猶予つきの判決がほとんどでした。しかし、最近の判決では執行猶予がなくなり、実刑判決に変わっています。

 裁判長の判決理由の中に、物事の良し悪しや状況判断ができない乳幼児に対して、自分の欲望や欲求を押し付けてしまうところが、自己中心的で卑劣という内容のものが入っています。

 つまり、対象が無抵抗の園児というところが、同じ犯罪行為を行ったとしても、罪が重くなるということです。そもそも社会福祉の対象となる人物は、抵抗する力が通常の人よりも弱いものです。それゆえ、通常時から、細心の注意を払って対応しなければなりません。

 これは、保育施設でいうと園児に対応するときは、日常から最新の注意を払わなければならないということです。そして、それは専門性ではなく、人間性の問題です。

 他人よりも自分のことを優先し、押し通すような性格の人物は、いつか、事例のようなことを起こしかねないということです。ぜひ、普段の思考や振る舞いから、他人を尊重するような姿勢を身につけるように意識しましょう。

2018.09.21