事件
危機管理とは性悪説
保育園職員が740万円着服 横浜 領収書偽造、帳簿改ざん
横浜市の認可保育所の運営法人は、経理担当の男性職員(57)が3年にわたり、保育園の預金から計約742万円を着服した、と発表した。全額が返済されたといい、法人は職員を今月末で懲戒解雇する方針。(2019年8月27日 神奈川新聞)
保育所の資金約3億6000万円横領 保育園元副園長に実刑判決
保育所の資金約3億6000万円を横領した罪に問われた元副園長の男に大阪地裁は実刑判決を言い渡した。判決によると、大阪市内社会福祉法人で会計責任者と保育所の副園長を務める中、法人名義の口座から約3億6000万円を横領したとのこと。横領した資金は、先物取引やクレジットカードの支払いに充てたという。懲役4年6ヶ月の実刑判決が言い渡された。(2019年8月30日 ABCテレビ)
今週の事例はどちらも横領ですが、おそらくこの2つの法人の理事長や園長は、「(横領した方を)信じていた」と言ったと推測されます。
一見これが、美しい組織のありかたのように見えますが、危機管理ではそうは考えません。危機管理の基本は、人を疑って、誰も不幸にしない。ということです。
つまり、事例でいうと、定期的に組織内監査として会計監査をしていれば、相手は数字なのでごまかしがきかない分、発見できるはずです。そういった点では、危機管理が機能していないだらしない組織ということになるのです。
危機管理は性悪説。他人を疑って何も起きないようにするのが肝心です。