起こったことはすぐに受け止めることが重要！

大津園児死傷事故　異例の判決延期

　大津市の交差点で昨年５月、散歩中に信号待ちをしていた保育園児らの列に車が突っ込み、１６人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反（過失致死傷）などの罪に問われた被告の公判が１６日、大津地裁で開かれた。

　この日は判決の言い渡しが予定されていたが、被告側が起訴内容について主張を変えたため、裁判長が判決言い渡しの延期を決定する異例の事態となった。

　被告は「直進車にも過失がある」と述べたほか、併合審理されていたストーカー規制法違反罪の起訴内容についても争う趣旨を示した。

　被害園児の両親らは代理人を通じ「いかに反省していないかが明らかになった」などとコメントした。（２０２０年１月１６日　産経新聞）

　何かの事故やトラブルに直面した場合、その人の本質的な人間性が前面に出ます。まじめに見えるような人でも、いい加減であったり、頼りがいのあるリーダーのように見えて、実は腑抜けだったりします。

　今回の事例は、その典型なのですが、事故やトラブルに直面した場合、まず、すぐに実行したいのが、「起こってしまった事実を受け止める」ことです。

　その理由は２つです。

　①起こってしまったことは元に戻らない。

　②受け止めずに対応すると中途半端な対応になり、より大きなトラブルを招く。

　しかし、人間は、自己性統制を主張する生き物ですから、言い訳をしたり、他人のせいにしたり、隠蔽や改ざんを当たり前のようにします。

　事故やトラブルは起こさないようにすることよりも、起こったことにどうやって対応するかの方が重要です。みなさんも起きたことはすぐに受け止めて前に進んでください。

　人間に変えられるものは、自分と未来しかありません。