慣らし保育中にケガをさせたらどう対応しますか?
4月、桜が素敵だけれどもコロナでお花見は禁止。そもそもコロナでなかったとしても4月は大忙しな保育業界。子どもたちの可愛らしい笑顔を拝めるのはまだ先で、保育室からは泣き叫び声が聞こえ、先生達は髪を振り乱しながら子どもたちを抱きかかえている。そんな4月も乗り越え、5月のGWでゆっくりリフレッシュして、やっと子どもたちも園に慣れてきてくれたかなーなんて、理想な話ですよね。
我が子もこの4月から保育園に通いだしました。なんと0歳児クラスから入園でき、ラッキー!!と思いながらも少し寂しい気持ちもあり、そんな親心とは裏腹に楽しそうに保育園に通う我が子であります。
そんな我が子、4月の慣らし保育中におケガをして園から帰ってきました。ちなみにまだずりばいもハイハイもできません。そんな赤ちゃんがどうやってケガをしたのか、それは担任の先生が持っていたボールペンが原因でした。先生のエプロンのポケットに中に誤って芯を出した状態のボールペンが入っており、座ってお膝で子どもをあやしているときに、ずっと子どものふくらはぎにボールペンが刺さって、30分間泣き続けていたそうです。
慣らし保育中ということもあり、子どもは終始大泣き、ぐずっていると思われていた30分間、小さな小さな我が子はずっと「いたいよ~」と大泣きして訴えていたのです。お迎えの際に5.6箇所の傷を見せられた時は言葉を失いました。
しかし園を責めることはしませんでした。ここでケガをさせられた保護者の気持ちについて解説します。
① 我が子が30分間激痛に耐えながら先生に訴えていたのにすぐに気づいてもらえなかったことを思うと胸が引き裂かれる思いに陥る。
② まだ保育園に通いだしたばかり、ここで感情に任せて怒ってしまって、厄介な保護者、要注意保護者と思われても後々通いづらい
この2点を思って、園を責めなかったわけではありません。それは担任の先生の真摯な謝罪と事故時の正確な説明をしてくれたからでした。
「まだ信頼関係が築けていない中で、我々の不注意すぎるくらいの不注意でお子さんに痛く辛い思いをさせてしまい申し訳ございませんでした」と謝罪してくださいました。そして正直に、わからないことはわからないと話してくれたことでした。「これくらいの傷大したことないのでいいんですよ」とは言えないレベルではありましたが、我が子の担任の先生は少なくともまずいことを隠す方々ではないのだと今回の件で知ることができました。
だからこそ責め立てることをせずに済んだのかもしれません。
ケガについては子どもの治癒力は素晴らしく4日経過する頃には傷口もうっすらとなくなっていきました。ただ一点気になったのは、これはけっこうな事件だと思うのですが、毎日玄関のところで顔を合わせる園長先生からは一言もありませんでした。そこだけはモヤッと感が残ってしまう出来事でした。