事故・トラブル最前線

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事故

幼保無償化始まりました。

幼保無償化始まりました。

事故で娘を失った母が訴える「質の向上」

 無償化開始を前に大阪府で保育士や保護者など約400人が参加して、保育の質の向上を訴える集会が開かれました。

 保育の重大事故をなくすネットワーク・藤井真希さんは、「保育制度の問題が影響してて、子どもがその結果、犠牲になってしまっている」と集会で訴えた。

 9年前、地元の「ファミリーサポートセンター事業」を利用しました。この事業は自治体が委託する「ファミリーサポートセンター」が、子どもを預けたい人と預かりたい人の仲介をします。

 今回の無償化の対象にもなっています。

 藤井さんの長女・さつきちゃんは生後5カ月の時に、藤井さんが病院に行く間、八尾市が勧める「ファミリーサポートセンター事業」で、近所の女性の家に預けられました。

 しかし、1時間後に戻った時、さつきちゃんはうつぶせに寝かされ、呼吸が止まっていたのです。一度は心肺停止となり、その後、脳死と診断されました。約3年もの闘病の末、3歳4カ月で亡くなりました。

 「ファミリーサポートセンター事業」には安全の基準はありません。二度とさつきちゃんのような事故を起こしてほしくない。その一心で、保育の事故を無くす活動を続けています。(2019年10月2日 カンテレ)

 10月1日に消費税が10%になると同時に幼保無償化が始まりました。無償化が始まる前に企業主導型保育施設に関する詐欺問題などあり、どうなることかと思いましたが始まりました。

 今回のブログのニュースのように、安全に関する基準などの整備はされないまま始まりました。このニュースでは認可外の施設やファミサポなどの安全が問題になっていますが、公立も認可私立の施設も安全とは言い切れません。

 行政が行っている定期監査では、安全についての質問項目はありますが、十分だとは言えない内容ですし、第三者評価でも安全への評価は十分には行われていません。

 そもそも安全基準があれば、安全になるわけではありません。その基準が守られていることを誰かが確認しなければ意味がありません。

 最近では安全を含めた「保育の質」がしばしば話題になりますが、保育施設を選ぶ「保護者の質」も同時に問われてくると思います。

 保育施設には、自分の子どもの命を預けることになります。そのことを十分に理解したうえで、預け先を探してください。

2019.10.11