事故
今年、保育業界の事故は少ない・・・
今年、保育業界では重大事故があまり起きていないようです。それは、ものすごく良いことだと思います。
しかし、その原因には問題があります。
今年の保育現場は、新型コロナウイルス感染症対策で約2ヶ月間お休みし、プールもやらない、運動会も中止、発表会も中止という園が多かったと思います。
つまり、園児を預かったり、保育を縮小すれば、大きな事故は起こらないのです。
今年、重大事故が少なかったのは、保育というリターンを小さくしたから、事故やトラブルというリスクが小さくなったという風に考えられます。
おそらく、保育現場で今、働いている人たちは、「新型コロナが終わったら、保育を元に戻せば良い」と考えているのではないでしょうか。
その考え方にも大きなリスクが存在しています。
保育を縮小している間、職員さんたちにも変化が起きています。普段やっていることをやらないでいると、思考も体力も運動能力も縮小します。運動不足が続けば、運動能力も退化するという原則通りです。
ここに大きなリスクが存在しています。縮小した保育を急に戻すと、頭も体もついていかないため、想定外のことが数多く起きるでしょう。そして、そのうちのいくつかは重大事故につながるでしょう。
保育を縮小した2020年、それを元に戻す2021年(もしかしたら2022年)は、重大事故が例年より増えることが予想されます。
それを防ぐためには、最低限の感染症対策は行うものの、保育を少しずつ元に戻しておくことです。
みなさん、感染症対策ばかりに気を使わず、少しずつでもいいので、保育に回帰してください。それが、未来の重大事故を防ぐことにもつながると思います。お願いいたします。