ある学童保育の出欠確認のこと
我が家の子どもは、大きなケガをすることもなく保育園時代を過ごし、毎日元気に私たち家族のもとへ帰ってきてくれました。時に小さい子どもの死亡事故に関わる仕事をしている私は、子どもが保育園から元気に帰ってくるだけで満足でした。世の中には、朝元気に保育園に行き、夕方二度と親のもと帰ってこない子どもたちもいます。
我が家の子どもも小学生になり、自分で学校に行き、帰ってくるようになりました。ちゃんと家に帰ってきてくれることが奇跡なのだと思い、「今日も元気にちゃんと帰ってきてくれてありがとう、元気に帰ってきてくれるだけでお母さんんは嬉しいよ」と子どもを抱きしめるようにしています。
我が家の子どもは小学校終了後は、夕方まで学童保育で過ごします。学童保育が大好きで「早く学童保育で遊びたいから授業早くおわらないかなー!!」といつも言っています。そんな子どもが通う学童保育の出欠確認は、事前に利用する日を伝えているので、子どもが利用しない日は親が児童館に電話を入れます。事前に利用しない日がわかっているのであれば、連絡帳に欠席と記入しておきます。しかし、最初の頃は欠席連絡が学童側にうまく伝わっておらず、前日に欠席の連絡を入れたのに、「本日○○さん学童にいらしてませんが欠席ですか?」と学童の先生より電話がかかってくることがあったり、連絡帳に帰宅時間の変更の記入をするときに欄を間違えて記入したときには、「昨日の日付の欄に○○時一人帰りと記入があり本日の欄は未記入でしたが、本日の帰宅予定はどうなっていますか?」と連絡がくることがありました。学童保育にたまに迎えに行くこともあります。その時見かける光景は、一人帰りの子ども達を整列させ、表を確認しながら、児童の顔を確認して名前を呼び、「○○さんさようなら」と一人ひとりに声をかけ送り出している様子でした。ここの学童保育はしっかりしているなというのが親としての感想です。これは学童保育としての普通の状態なのかもしれませんが、当たり前のことを当たり前にできるスタッフがいるということはなかなか難しいものです。
利用する施設と利用者の保護者との信頼というのは、このようなことからも生まれてくるのではないでしょうか。