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たかが挨拶、されど挨拶

たかが挨拶、されど挨拶

 みなさまは、園児の送迎の際に保護者の方と接しています。そして、その際に保護者の方と挨拶を交わしていると思います。この挨拶は、誰に向かって行っているか意識したことはありますか?当然、挨拶をしている相手に向かって行っている、という回答がかえってくると思いますが、本当にそれだけでしょうか?みなさまが挨拶をしている姿を見ている他の保護者や、その場にいない保護者でも保護者間で「〇〇先生の挨拶って気持ち良いよね」、「〇〇先生の挨拶って目が笑ってないよね」と会話が行われれば、その場にいない保護者に向かっても挨拶をしていると言えるのではないでしょうか。

 「悪事千里を走る」ということわざがあります。悪い行いや悪いうわさは、たちまちの間に世間に知れ渡るという意味です。「悪事千里を走る」ということわざからもわかるように、残念ながら良いうわさよりも悪いうわさの方が保護者間では広がりやすいという現実があります。

 挨拶は毎日行っているため、一つの作業になりがちですが、保護者の方からすると自分の大切な子どもを預けている園との数少ないコミュニケーションの機会です。そして、一つの挨拶は面と向かっている相手だけではなく、その他多数の保護者に向かって行っているとい意識があれば、一つひとつの挨拶をより大切にできると思います。

2020.01.22