事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
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私の時代は~と言っている人はその時代に取り残される??

私の時代は~と言っている人はその時代に取り残される??

 私の時代は○○だったのに~、私の経験上は○○していたからね~とよく言う人がいます。私も心の中ではそう思うこともありました。しかし・・・そういう人は今の時代取り残されていき、時代に合わない人になっていっているかもしれません。自分の経験や積み重ねていたことに意味がなかったかのような無力感に襲われるかもしれませんが、それは仕方のないことなのかなと思います。時間は常に進んでおり、今を生きている以上は抗えないものもあるのだと思います。そして、そのような考えの人がみなさまの職場にいたら大変やっかいなことがおきます。

 昔から、保育園や幼稚園の園長先生が頭を悩ませている問題として、自分の価値観や経験上のことを押し付けてくる年配の先生やパートさんの存在があげられます。彼女たちはよかれと思って新人職員や若手職員に助言をしますが、それが若手にとってみると圧力を感じ、パワハラだと感じることもあります。受け手の問題もあるのかもしれませんが、ただ単に自分の考えを押し付けてくる年配の先生方の存在は恐怖そのものに変わっていきます。自分の時代はこうだったから、今の若手もこうやらないといけない、やって当たり前・・・・そんな考えはすぐに捨てるべきでしょう。

 昔の当たり前と今の当たり前は異なります。そして、自分の常識と非常識、他人の常識と非常識は異なるものです。

自分の考えや価値観を持つこと、経験してきたことを大事にすることはとても大切なことです。しかし、それを他人に押し付けていいというわけではありません。ましてや、園長にはむかっていくということはありえません。何故かと言うと、園の方針は決まっているからです。

 みなさんは雇われている以上は、その方針を理解して、その方針に沿って働く必要があります。その方針に従えないのであれば、方針に従うことができる園に移るか、自分で自分の方針を貫くことができる保育園や幼稚園を立ち上げるかです。

 全責任は園長やその法人のトップがとらなくてはなりません。そこまでの責務があり、園長先生は存在しています。だからこそ簡単に方針を変更することも、全体のことを考えた上で職員の方々の意見をすんなり取り入れることもできないのです。

 自分の考えを持ちつつ、時代に取り残されないように新しい考えも取り入れていくことができたほうが人生豊になるのではないでしょうか。

2020.12.07