「人それぞれ」の使い方
皆さまは「人それぞれ」という言葉、お好きですか。私にとってはとても大好きな言葉のひとつです。現在、地球上には約78憶7500万人存在しているそうで、考え方や価値観、容姿、生き方などがひとりひとり違い、すべてが同じ人など1人もいない、と思うととてもワクワクしませんか。
確かに、「人それぞれ」を言い訳にする人がおり、人それぞれが「嫌い」だったり、「逃げ」だと思ったりする方もたくさんいらっしゃると思います。例えばこちらが統計を元に話していたとしても「まあ、人それぞれだから」と認められないとぐぬぬ・・ともなります。また、自分の意見を変えたくないがための人それぞれもあると思いますし、逆に自分の意見を持っていない人それぞれもあります。考え方は人それぞれだよね、そのことに関しては人それぞれだからわからない、など。せっかく人の多様性を認める素晴らしい言葉なのに、そんな使われ方をされるのも、また、自分がしてしまうのもとてももったいないと感じます。
「人それぞれ」は上記でお話ししたとおり、使い方(状況やタイミング)を間違えると印象がかなり悪くなりうる言葉です。ゆえに私がオススメしたい人それぞれの使い方は心の中にとどめておく、です。何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが、その意識があるのとないのでは、言動や態度が大きく変わると信じております。あくまで人それぞれは前提や過程であって結論ではないので、まずは自分の意見や考え方をしっかり持ちます。その上で視野を広く持つように人それぞれいろんな価値観や考え方、生き方があるんだな、と思うだけで、すべての物事や考え方に寛容になれる気すらしてきます。
職員でも保護者でも言動や態度など自分の想像の範疇を超えてくることがあると思います。公序良俗に反しているものは置いといて、それ以外のものは「人それぞれ」と思ってみると落ち着いて対処法を考えられるのではないでしょうか。