「20世紀少年」を観ました
先日、久しぶりに映画「20世紀少年」を見ました。
原作は浦沢直樹さんのコミックで、映画化され、3部作です。私は3部作とも映画館で観たのですが、久しぶりに見てみたくなり、Huluで観ました。
改めて観て、これは偶然なのですが、今の日本と似ているな。と思いました。
あらすじは、新興宗教の教祖の立場にある「ともだち」が殺人ウイルスをばらまき、国民をパニックに陥れる。その後、ワクチンも供給し、救世主になる。やがて、「ともだち」は日本の政治権力を手中にします。その後、同じことを全世界で行い、「ともだち」は世界大統領になります。
この作品と現在の日本の違いは、ウイルスがまん延して、国民が健康的にも経済的にも苦しんでいるのに、政治家は救世主になれていないということです。
ウイルス対策をしっかりやれば、政治的信用度も上がります。しかし、やればやるほど、政治は信用を失っています。
先日行われた東京都議会選挙でも、自公、都民ファ、その他の3つ巴になりました。まさに勝者なき選挙です。
この選挙は今年行われる衆議院選挙の前哨戦といわれていますが、おそらく衆議院選挙でも同じ結果になるでしょう。
政治は結果がすべてです。これは、組織のリーダーにも同じことがいえると思います。実社会でのリーダーは、「努力すること」「がんばること」は評価の対象にはなりません。
しかしながら、近頃は、「がんばっている」「やらないよりもやった方がいい」「一生懸命している」ということなども評価の対象になると錯覚している人たちが増えてきました。
昔、企業の不祥事の記者会見後に「私も寝てないんだ!」といって、キレて、ものすごくバッシングされた社長がいました。その当時は、社会が企業トップに結果を重く問うていた時代なんだと思います。
どのように社会や時代が変わっても、社会に出たら「結果がすべて」なのです。「言い訳」などしても何の意味もないのです。
コロナの終わりがうっすら見え始めている今、すべてのリーダーが「結果がすべて」という原点に回帰すべきではないでしょうか。