おもてなしの4床
先日、東京ディズニーリゾートに遊びに行った際に気づいたことをお話しします。
東京ディズニーリゾートの床は、雨が降っても、雪が降っても、滑らないし転びません。私は今までディズニーで転んだことは一度もありません。子どもを除くと転んでいる人を見たこともほとんどありませんし、つまずいたこともほとんどありません。それくらいディズニーの床は、バリアフリー化がしっかりされています。
ディズニーには、さまざまな方がいらっしゃいます。車いすでも松葉杖をついていても、パーク内のどこへでも行けるように、雨でも雪でも転ばない床づくりが徹底されています。
また、ディズニーの床といえば「掃除」です。
ディズニーのパークでは毎晩深夜0時頃から朝の開園ギリギリまで徹底的な清掃を行い、その日の汚れをリセットしているそうです。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドでは、この徹底した深夜の清掃作業の仕上がりレベルに基準を定めているのですが、それがなんと「赤ちゃんがハイハイできるレベルまできれいにする」だそうです。
ディズニーでは、ゲストを迎え入れることに、妥協をしません。
ディズニーに一度でも行ったことがある方はわかるのではないかと思いますが、「ここ埃たまってるなー」や「汚くて触りたくない」といった気持ちをディズニーでは感じたことがありません。正直なところ、私はカフェやレストラン、ほかの遊園地でこういったことを感じたことは何回もあります。つまりそれほどディズニーの掃除のレベルは高いということなのです。
さらにこういった深夜の清掃は雨が降っても雪が降っても台風が来ても、スタッフの安全確保ができる限りは中止にすることはありません。
ディズニーのお掃除の特徴は、汚れていようがいまいが、定期的に清掃する、という点です。そもそも汚れたから掃除をするという概念はありません。汚れる前に掃除をする、ということを大切にしています。
ディズニーは夢と魔法をゲストに届けるために毎日努力をしています。こういったパッと見ただけではわからない点でさまざまな工夫がされているからこそ、素晴らしい夢と魔法の国ができあがるのだと思います。
〈参考文献〉
安孫子薫(2011)『「お客様の幸せ」のためにディズニーはまず「おそうじ」を考えた』株式会社小学館