「品格」とは、内側に持つべきものではないでしょうか。
日馬富士が引退 貴ノ岩暴行「横綱の責任感じ」
暴行問題を起こした大相撲の横綱日馬富士関(33)が29日、現役を引退した。日本相撲協会に引退届を提出して受理された。日馬富士関は同日、福岡県内で記者会見し「横綱の責任を感じ、本日をもって引退させていただきます。大変迷惑をお掛けしたことを心から深くおわび申し上げます」と述べた。
日馬富士関は日本国籍を取得していないため、親方として相撲協会に残れない。鳥取県警の捜査や相撲協会危機管理委員会の調査が進む中、不祥事の責任を取って自ら身を引いた。(2017年11月30日 産経新聞)
横綱には「品格」が必要といわれています。そして、品格が伴っているのか、いないのかを判断するのが、横綱審議委員会です。
つまり、朝青龍と日馬富士の引退は横審にも責任がありますし、白鵬の言動のおかしさも彼らに品格があると判断して横綱にした横審に責任があると考えるのが自然でしょう。
そもそも横綱は、白星を他の人より挙げるだけではなれないものだと思います。勝負が安定しているだけではなく、人間としても安定している必要があるのではないでしょうか。
人間としての安定とは、私生活や対人関係でトラブルを起こさないこと。金銭関係でもトラブルを起こさないこと。つまり、自分自身の「信用」を守ることに手を抜かないことではないでしょうか。
自分の信用を失わないように、常に気を配り、欲求を制限し、自分の役割に責任を持つ言動を心がけていると「品格」が人間の内側に少しずつ宿ってくるのでしょう。
その品格は、他人から宿ったとか宿っていないとか言われるものなのではなく、誰が見ても感じることができるものなのだと思います。それがわからない限りは、精進が足りないのではないでしょうか。
今年は保育現場でも職員の不祥事が多く発生いたしました。これは、品格が備わっていない職員が引き起こした事件です。横綱に限らず、私どもも品格が身につくように生活していかなければならないのではないでしょうか。