人は嘘をつく。
人は嘘をつきます。この世に嘘をついたことがないという人は、いないのではないでしょうか。嘘といっても人を傷つける嘘、人を窮地に陥れる嘘、優しさの嘘、嘘も方便というように、嘘というものは色んな嘘があります。
一概に嘘をつくことが悪いこととは限らない時もあります。しかし、大抵人間が嘘をつく時は、自分を守るためにつく嘘が多いのではないかと思います。
少し仕事に遅刻しそうになって、寝坊したと言えずに電車が遅延していたと嘘をついたり、出先にお腹が痛くなった、など嘘をついたことがある人はいると思います。
しかし、仕事でミスをした時に上司や同僚、ましてやお客様に嘘をつくということは、取り返しがつかないことになりかねません。かわいい嘘というレベルではありません。
弊社の代表である脇に昔から「いい報告は遅れても構わないから、悪い報告はすぐにしなさい」
と全スタッフは教えられました。これは、どういうことなのかというと、悪い報告(何らかのトラブルや自分が起こしてしまったミス等)ほどいち早く行い、その事について社内で話し合い対応策をいち早く打っていくという意味と、責任を分散するという意味があります。
自分でトラブルやミスを抱え込んだままだと責任も1人で抱え込むことになります。その結果、現状よりもことが大きくなり最悪な状態になることもあります。例えばみなさんの施設で園児が自分の不注意により園児の腕を壁に打ち付けてケガをさせたとします。しかし、自分の不注意と言ってしまうと園長先生に怒られてしまうので、そのケガを園長先生に報告せず、子どもが泣きやみもう痛がっていないからと保護者にも言わずに帰宅させたとします。その結果、家で腕が痛いと園児が保護者に訴えて病院に受診し、結果骨にヒビが入っていたことがわかったら、必ず保護者と揉めます。
これは、大袈裟なケースかも知れませんが、事が起こった時に正直に素早く悪いことを報告できない組織は潰れてしまいます。起こってしまった時はもう仕方ありません。しかし、その起こってしまった悪いことをいち早く報告し、みんなで対応策を練り、対応していげば施設のダメージは最小限に抑えることができます。その結果、次回同じことが起きないように子どもたちを守ること、そして自分自身を守ることにもつながります。
みなさんは、悪いことが起こった時に嘘をつかずに報告できていますか?悪いことが起こった時に職員のみなさんが報告できるような環境づくり、人間関係作りが施設でできていますか?
同じ職場で働く仲間が、他人事のように人のミスを批判したり、見下したり、自分のことしか考えていないという人はいませんか?
たまたまかもしれませんが、せっかく今のこの時代に一緒に働くことが出来ている仲間です。その仲間たちと協力して自分たちで働きやすく、悪いことが起こった時はチーム一丸となって立ち向かう強いチームにしていきましょう。
その為には、みんなの意識を1つにすることが大切です。そのみんなの意識を1つにする役目を話すのは、そのチームの代表者なのだと思います。