事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
危機管理の在り方を専門家が語る

最近気になること

人手不足は他の業界も同じです。

人手不足は他の業界も同じです。

 本日は、2018年第一弾となるアイギスの企画セミナー「①今年の保育業界を考えるセミナー」「②業務の効率化セミナー」を開催いたします。①の研修は園長や主任向けですが、②の研修は、昨年行われた働き方改革セミナーの第二弾となっており職員さんにも聞いていただきたい研修となっております。

 毎回、アイギスのセミナーにご参加される職員さんを見ていると、みなさん研修をちゃんと聞こうという姿勢を感じます。きっとそのような職員さんだからこそ、危機管理の研修に園長先生は参加させているのではないかと思います。園長先生も職員さんたちを育てるのに必死なのではないでしょうか。どの業界も人手不足に頭を抱えています。

 人手不足なのであれば、今いる人材を育てて使えるようにしていかなくてはなりません。

 それは美容業界も同じだそうです。先日、11年前まで通っていた美容室に行ってきました。私を担当してくれていた美容師さんは47歳になっていて、マネージャーに昇格されていました。「伊藤さんを担当していたときは、36歳で中堅になっていて、自分が動くのではなく、後輩に指示をだして、後輩にやらせて身につけさせなくてはならなかった、だから余裕がなくて、伊藤さんには色々お見苦しいところを見せていましたね」とその美容師さんが言っていました。マネージャーになった今の美容師さんの悩みは、やはり人材不足でした。

 美容学校はいまだに人気があるものの、いざ美容室に就職すると現実と理想のギャップと体力と忍耐力のなさでどんどん辞めていく・・・」と。その美容師さんに「あなたにとって美容とはなんですか?」と質問したところ、「私にとって美容は人生そのものだ、私から美容をとったら何も残らないから」と大変プロフェッショナルな答えが返ってきました。」

 だからこそ、新人で何もできなくてもやる気さえあれば真剣に教えるし、どんなに仕事ができない人でも、教えることを私はあきらめないと言っていました。そんな人が先輩で指導してくれるなら嬉しいことですし、新人さんも不安がいっぱいかもしれませんが、自分自身の意識の中にやる気さえあれば、周りはあきらめずにあなたに関わってくれるのだと思います。周りから助けてもらえるのも見捨てられるのも自分自身だと新人の職員さんが意識をもてたら、もっと働きやすいのではないでしょうか。人手不足解消のためには、新人側からのアプローチと指導側のアプローチどちらも大切なのだと思います。

2018.02.26