事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
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指導方法は人それぞれ。

指導方法は人それぞれ。

 4月から新しい職員を迎え入れるという園も多いのではないでしょうか。そして、新しい職員をどのように指導していけばいいのかお悩みの先生も多いのではないでしょうか。ただ、厳しく指導すると、新入職員の仕事に対するモチベーションが下がり、辞めてしまうのではないかと不安になっている先生もいらっしゃるのではないでしょうか。職員の定着率をあげるということは、園の保育を理解している経験豊かな先生が増えるということですから、事故防止のために有益です。そのため、今回のブログでは職員の仕事に対するモチベーションをあげるためにはどのようにすればいいのかということについて考えてみたいと思います。

 職員のモチベーションをあげるためには、二つの方法があります。

 1つ目の方法は「アメ」と「ムチ」による指導です。職員が上手く行動した場合は見逃さずしっかりとほめるなど「アメ」を与えます。その代り、やらなくていけないことをやらなかった場合厳しく指導するという「ムチ」を振るいます。

 2つ目の方法は、魅力ある目標と責任を与え続けることでモチベーションをあげるという方法です。例えば、今度のお遊戯会の構成を特定の職員の方々に任せるといような方法です。この場合、お遊戯会を成功させるということが目標になり、失敗したら私たちのせいだという責任を与えることになります。お遊戯会の構成を任された職員の方々は「自分達の責任で良いお遊戯会にしなくてはいけない。」と考え、「そのためには何が必要なんだろう。」と自発的に動き始めます。

 そして、1つ目の「アメ」と「ムチ」による方法は、仕事に消極的な職員に有効だといわれています。2つ目の魅力ある目標と責任を与え続けるという方法は、仕事に積極的な職員に有効だといわれています。

 しかし、私は現場の職員を消極的な職員と積極的な職員に明確に区別することはできないと思います。嫌いなことには消極的で、好きなことには積極的というのが人間ではないでしょうか。だとすれば、職員の好きなことには魅力ある目標と責任を与え続けるという方法を使い、職員の嫌いなことには「アメ」と「ムチ」を使うというような方法が考えられます。

 職員には個性があります。職員ごとに好き嫌いは異なります。職員を指導するということは、職員の個性に合わせて、適切な指導方法を考えるということなのではないでしょうか。

2018.03.14