SNSに社員証投稿？？

　写真や動画を共有する交流サイト（ＳＮＳ）「インスタグラム」に、社員証の画像の投稿が相次いでいる。入社や退社の記念など軽い気持ちからとみられるが「社員証の偽造などに悪用されかねない」と懸念する声もある。企業名、氏名、顔写真、社員番号、生年月日――。インスタグラムを検索すると、様々な情報が記された社員証の画像が次々に見つかる。「社会人の自覚が出てきました」「昨日が退職日だったので社員証とお別れ」。

　添えられたコメントに悪意は感じられない。　企業の情報漏洩対策を手掛ける「クロスワープ」（東京）が調べたところ、2014年～18年２月末に投稿された本物とみられる社員証の画像は計53件。大手電機メーカーや化学会社、飲食店チェーン、有名ホテル、病院など、業種は様々だった。なぜ社員証の画像を投稿するのか？　「就職先についても自分の選択に確信を持てない人が増え『いいね！』が集まると安心する」。

　ただ、ネット関連の法務に詳しい森亮二弁護士は「画像から偽造の社員証が作られ、不審者が重要施設に侵入する際に悪用されれば深刻な事態になる」と警鐘を鳴らす。画像が悪用された例は表面化していないが、企業側も対策を迫られている。都内の大手電機メーカーは、女性社員が退職直前に画像を投稿したのが判明し、本人に削除を求める方針。（日本経済新聞２０１８年３月１５日）

　FacebookやインスタグラムなどSNSは様々なものがあります。SNSの普及で自分の私生活をさらけ出す人がたくさんいます。自分が自分の私生活をさらけ出して、トラブルに巻き込まれたり、信用を失墜することは自己責任だと思いますが、自分の職場や職場の情報、同僚のことなどをSNSに載せて、職場に迷惑をかけることはあってはならないことです。

　しかし、上記の記事のように安易にSNSに社員証を載せてしまうことが多いことも確かです。まさか社員証をSNSに載せるなんて！！と思われたかもしれませんが、「まさか○○するなんて！！」と思うことばかりが年齢に関係なく起こっています。職員がSNSに園児の写真や自分の淫らな写真を載せてしまった、園長の悪口をSNSでつぶやきまくっていたなど過去にアイギスに相談が寄せられたことがあります。

　保護者がSNSに園のことを投稿することもあります。「常識的に考えてこんなことするなんて」という常識というのは、自分の常識が周りと同じとは限りません。「ふつうこんなことしないだろう」ということも通用しない世の中です。みなさまの施設でもSNSトラブルが表面化していないだけで水面下で進行しているかもしれません。

　そうならないためにも年度末に職員そして保護者の方へSNSに園のことは載せないようにとくぎをさしておく必要があるかもしれません。対応に困ることがありましたら、いつでもアイギスにご相談ください。