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情報が溢れているこの時代に

情報が溢れているこの時代に

 つがる市の国道101号で9月、乗用車など4台が絡み4人が死亡、4人が重傷を負った事故で、青森県警は22日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで、同市森田町大館、団体職員高杉祐弥容疑者(32)を、道交法違反(飲酒運転同乗)容疑で、同市森田町上相野、無職野呂祐太朗容疑者(33)を逮捕した。

 県警は高杉容疑者が飲酒運転で現場の制限速度50キロを大幅に超えて走行し、先行車に追突した疑いが強まったとして逮捕に踏み切った。県警によると、高杉容疑者は容疑を否認し、野呂容疑者は認めている。(2018年10月23日 河北新聞)

 この事故は、当初、地元民放の一部報道で「最初に衝突したとみられる2台の軽自動車のどちらかの運転手が、酒気帯びだった可能性がある」と報じられていました。そのうちの1台が代行運転の自動車だったため、もう1台の夫婦が乗っている自動車が事故の原因であると推測され、ネット上では夫婦に対する誹謗中傷が広がりました。しかし、その後の警察の調査で、事故の原因となったのは別の自動車であったことが判明。夫婦に対する誹謗中傷は事実無根だったことがわかりました。

 私達の周りには情報が溢れています。しかし、それは必ずしも正しいものだけではありません。

 この事故でも地元民放の報道が事実ではないことを報じていました。テレビだからといって必ずしも正しいことを報じているとは限らないのです。情報で溢れているからこそ、何が正しくて何が間違っているのか、その取捨選択がとても大事になってくると思います。情報を享受するだけではなく、自分自身で情報をリテラシーを身につけていかなければならないと感じたニュースでした。

2018.11.07