「立場」はわきまえるもの
新年度が始まり2ヶ月あまり経ちました。新人の方々も現場に慣れて来た頃だろうと思います。しかし、これからが社会人としての本番ですから、いつまでも新人のころの謙虚な気持ちを忘れずにがんばって続けてください。
さて、本日は「立場」について最近考えさせられることがあったので、ブログに書こうと思います。
そもそも社会には、対等な立場とはほとんど存在しません。どちらかが下で、どちらかが上です。その位置を履き違えると大失敗の元になります。その下か、上かというものが「立場」といわれるものです。
先日より、私どもの会社に1人欠員が出たので、新たに正規職員を2人募集しました。大変多くの応募をいただき、ありがたく思います。
その中で、募集に関していきなり電話してきて、「まだ、募集してますか?条件を聞きたいので折り返し私の携帯に電話もらえますか?」という内容のものがありました。もちろん、その方には折り返しの電話などしませんでした。なぜなら、そんな電話をする人は従業員としてすでに不適切だからです。
「求人担当の方がお電話中でしたら、こちらから改めてお電話差し上げます」というのが正解に近い対応でしょう。なぜなら、立場としては、求人を出している方が上で、求人に応募する方が下だからです。私どもの会社はその方に働いていただくわけではありません。
もちろん、求人広告を出したけれども、1人も求人応募が来なかった。というのであれば、立場は逆になるのでしょうが、私どもが今回出した求人には600人を超える応募があったので、こちらがわに選ぶ権利があるわけなので、まともな電話応対ができない方は、即予選落ちということになります。
また別のケースでは、私どもの会社にキャリアアップの研修依頼をしてきて、日程調整をいたしました。その後、「講師の実績を出してください」という旨の依頼がありました。「何に使うのですか?」と聞いたところ、「実績の内容を参考に講師の選別をして、その審査に通ったら、正式依頼となります」という答えが返ってきました。
何かのコントなのかな?と一瞬、思ったのですが、意外にも真面目に言ってきているみたいだったので、「だったら、お断りいたします」と言って、この話はないことになりました。
ここでの立場は、こちらからどうしても、その研修会の講師として、こちらのスタッフを使って欲しい。と依頼したものではありません。先方から、依頼があったのです。しかも、私どもの会社の講師派遣費用規定の2分の1以下での依頼です。
この際、金額はどうでもいいのですが、立場をわきまえて行動しないと、決まるものも決まらないということです。
最初の方でも書きましたが、社会には対等な立場などほとんど存在しません。どちらかが立場が上、どちらかが下なのです。それをわきまえて行動しないと手痛い目に合うということです。
このようなブログを書くと、「えらそうに」と言われそうですが、私も私どもの会社もときには立場が上、ときには立場が下になります。それを常に考えながら行動しています。そういう面倒くさいことをさりげなくできるようになるのが、大人なのでしょうね。
みなさんも自分が損しないためにも「立場」を意識してみてください。