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タイムラインは順調に社会に浸透

タイムラインは順調に社会に浸透

 今週、鹿児島と宮崎南部を中心に降り続いた雨で、被害も出始めています。この後も鹿児島や九州全域、関東地方でも大雨が降る可能性が高いと言われていますので、みなさまもご注意ください。

 さて、今回の豪雨で昨年とは少し変わった点が見受けられましたので、ブログに書こうと思います。

 佐川急便は鹿児島、宮崎両県の全域で集荷を中止。ヤマト運輸も鹿児島市、霧島市、姶良市で営業所計23カ所を休止し、全国から同県内への荷受も止めた。日本郵便は鹿児島市と姶良市の全域、霧島市の一部で郵便局の窓口業務を休止。

 ホンダは熊本製作所で3日夕から翌早朝まで稼動を取りやめた。リンガーハットは鹿児島県内9店舗で営業を見合わせた。セブンイレブンジャパンは鹿児島県内の4店舗、ファミリーマートは同県内の4店、ローソンは鹿児島、宮崎両県内の計5店舗が休業している。(2019年7月3日 日本経済新聞より一部抜粋)

 上記のように、大雨災害に対するタイムライン防災は、流通、外食、メーカー、コンビニ業界まで浸透してきています。これは、被害が出る前の「先手防災」を打ち出した国土交通省の考え方が地域社会にも行き渡り始めたのだと思います。私もこの流れは、すばらしいことだと思います。

 そもそも、現在の社会情勢では、大雨の降る中、従業員の身を危険にさらしてまで売り上げを確保しにいく企業はブラック企業と働き手に言われ、人手不足倒産になると考えられるので、従業員を守るための企業の災害対策は正解といえるでしょう。

 さて、そのような状況下で、鹿児島や宮崎の豪雨に見舞われた地域にある保育施設は、どのような対応をしたのでしょうか。あいかわらず、行政は「園は開けろ。絶対、閉めるな!」と時代錯誤のことを指示し、地頭には勝てぬと保育士を危険にさらし、さらに園児も危険にさらし、園を開けたのでしょうか。

 保育施設は、豪雨の予防が出た段階で、閉めるべきです。気象庁が発表する警戒レベルにすると、レベル3で園児は避難の対象になります。今回の鹿児島豪雨では、レベル3なんて、すぐに出ました。園に集まった園児を限られた人数の職員が避難させるよりも、園には来ずに、自宅で保護者が園児の安全を守るほうが、絶対安全に決まっています。

 これからも雨の季節は続きます。保育施設の方は、他よりも早い決断ができるように平素より準備をしていてください。

 

2019.07.05