リスクから目を背けない!
いよいよプールの季節がやってまいりました。園児さんたちもプールを楽しみにしていることでしょう。園児さんたちが園庭のプールや室内のプールで楽しく遊んでいる姿が目に浮かびます。この夏もプールを通じて沢山のことを園児さんたちは学び、経験することでしょう。しかし、プール活動を行う保育施設や職員においてはプール活動のリスクに目を背けるわけにはいきません。
プール活動のリスクとは園児の溺死です。ほぼ毎年1名の尊い園児の命が奪われています。国から発表されている「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」ではプール活動・水遊びの注意ポイントの筆頭に、【監視者は監視に専念すること】をあげています。プール活動を行っている園では行政からの指導もあり、しっかりと監視に専念する監視者を配置していると思います。専念するとは「もっぱらその事に励むこと」です、つまり監視者は監視以外のことはやってはいけないということです。では、監視者が監視以外にどのようのことをやってしまうのかというと、園児の指導業務やプール周りの片付けやプール日誌の記入等です。そのため、監視者以外の職員は監視者が監視以外の業務を始めた場合、「○○さん、その業務は私がやるから監視に集中してください」というコミュニュケーションをとれる雰囲気を園内に定着させてください。言わずもがなのことですが、監視者が他の職員とおしゃべりしているというのはもってのほかです。監視に専念する監視者を配置できない場合はプール活動の中止を選択してください。プール活動を行わないことで保護者から「折角、水着の準備したのにどうしてプール活動やってくれないの」「子どもが楽しみにしてたのに」といわれてしまう可能性はあるでしょう。保護者からこのような声があがったのならば、安全にプール活動ができる環境を作れなかったことを説明してください。当たり前のことですが、優先すべきは園児の安全だからです。
園児さんたちが楽しみにしてるプール活動なのですから、しっかりとプール活動のリスクに目をむけ、楽しいプール活動を園児さんたちにお届けください。