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吉本騒動で考える その3

吉本騒動で考える その3

 吉本騒動で考えるその3は、「マネージャーはいたけど、経営者はいなかった」です。

 吉本騒動で、松本人志さんが吉本興業の岡本社長を「岡本が・・・」というふうに呼び捨てにしていたのが、気になって、よく話を聞いていたら、岡本社長は松本さんの元マネージャーだったということがわかり、「なるほどな」と納得しました。

 それと同時に、「だからか」とも思いました。元マネージャーとは、タレントの現場マネージャーのことです。現場のマネージャーは、タレントさんが働きやすい環境を作ったり、交通手段を手配したり、スケジュール管理をしたりする仕事です。

 現場マネージャーには、現場マネージャーのトラブル対応(クライシスマネジメント)があります。しかし、それは経営者に必要なトラブル対応(クライシスマネジメント)ノウハウとは異なるものです。

 吉本興業社長には、会社が危機に直面したときに打開できるような記者会見を行うスキルも能力も備わっていなかったのです。だから、世紀の大ひんしゅく記者会見になってしまったのです。

 これは、保育業界にも同じことが言えます。保育士を経験して、主任、園長と出世した施設長は、保育現場のトラブル対応能力やスキルは身につきます。しかし、施設が危機に直面したときの対応能力は身についていない方が大半なのです。

 それでは、施設の危機的状況を打開することはできません。

 では、どうすればいいのでしょうか。

 それは、施設長になったら改めて、施設の危機が打開できるような能力やスキルが身につく専門的な勉強をすればいいのです。

 私どもアイギスでは、8月から4回シリーズで「事故対応力向上講座」を開設いたします。ぜひ、この機会に専門的な勉強の機会を手にしてください。講座の内容など詳細に関しましては弊社にお問い合わせください。

2019.08.09