時代は変わっても、人間関係はアナログ
SNSが普及し個人間での連絡の利便性は飛躍的に向上いたしました。中でもコミュニケーションアプリ LINEは多くの方が利用しているのではないでしょうか?LINEグループを作成すれば、LINEグループに参加している人(最大500人)に、瞬時にメッセージを送ることができます。家族間の連絡や、普段会うことの無い学生時代の友人や、以前の職場の仲間などとのコミュニケーションの際などに利用しLINEグループの利便性の恩恵を受けている方は数多くいらっしゃると思います。
みなさまの園の保護者の方も保護者間でLINEグループを作成しているという場合があるのではないでしょうか?この場合、LINEグループの恐怖の一面が顔を出してしまう場合があります。それは、瞬時に情報が拡散してしまうことです。しかも、真実に反する情報が拡散してしまうのです。最近、相談が多いのは「○○先生が虐待をしている。」などといった内容です。親切な保護者の方から、「○○先生が虐待していると保護者のLINEグループに書かれているよ、ただ私が園に教えたってことは伏せておいてね、仲間はずれにされたくないから」というように情報が園に入ってきます。このような情報が入ったらそのような事実があったのかの事実確認をすることは必要です。しかし、事実確認をしたところ事実は確認できなかったという場合どうしたらいいのだろうか?というご相談をいただくことがあります。この点に関しましては、園に直接問い合わせがあったわけではないのですから、園から虐待の事実が無いことを発信する必要はありません。保護者から問い合わせがあったときに事実をお伝えすれば十分です。それでも、何かできることはないのか?と思われる方は貼紙などで「園についてのご不安やご不満は直接園にお問い合わせくださいと」と保護者に伝え、保護者のご不安やご不満を直接園に申し出ていただくようにしてください。
保護者間のLINEグループのように、園が直接関与できない問題に関して、どのように対応すれば良いのか悩むのではなく、面と向かって保護者の方と対応する機会に保護者に誠意ある対応をするなど、今できることを優先的に取り組んでみるようにしてください。