今流行のドラクエウォーク
スマホ向けゲームアプリ「ドラクエウォーク」が9月21日に配信され、すでに500万ダウンロードを超える大ヒットゲームになっています。「ドラクエウォーク」はスマホの位置情報を利用し、現実の世界を反映したゲームマップ上を実際にプレイヤーが歩きながら、モンスターと戦うなどしてゲームを進めていくスマホアプリです。
位置情報を利用し、現実の世界を反映したゲームマップ上をプレイヤーが歩くという同じようなゲーム性を持っていて、すでに大ヒットしているスマホ向けアプリゲームに「ポケモンGO」があります。「ポケモンGO」は、多くの人々に楽しく歩くきっかけを提供したとして、スポーツ庁のプロジェクト「Sport in Life」の認定アプリの第1号に認定されました。
「ドラクエウォーク」も多くの人々に楽しく歩くきっかけを提供するゲームになっていくことでしょう。この点は「ドラクエウォーク」や「ポケモンGO」のリターン(プラス)の部分です。リターンがあればリスク(マイナス)の部分があります。「ドラクエウォーク」や「ポケモンGO」のリスクは、歩きながらゲームをするわけですから歩きスマホや、場合によっては車を運転しながらスマホを見てしまうとい部分です。スマホを見ながらの移動では前方不注視になってしまい事故原因になってしまいます。当然「ドラクエウォーク」や「ポケモンGO」の運営会社は歩きスマホや運転しながらのゲームを辞めてくださいと注意喚起はしていますが、少しでも早くゲームを進めたいというプレイヤー心理からなかなか歩きスマホなどは絶えません。2016年には、当時9歳の男の子が「ポケモンGO」を操作していたトラックの運転手にはねられ死亡してしまうという痛ましい事故が起きています。「ドラクエウォーク」の運営会社はこのリスクに「ウォークモード」というシステムを開発して対策を講じました。「ウォークモード」をプレイヤーが選択すると、プレイヤーが現実世界を歩いているさい、自動的に基本的なプレイをしてくれるのです。そのため、「ウォークモード」中の歩きスマホをする必要性を減らし、歩きスマホをするプレイヤーを減らそうと考えたのです。
「ドラクエウォーク」は、リターンの部分のみを強調するのではなく、しっかりとリスクと向き合い対策を講じた上でリリースされているのです。これで十分の対策なのかといえば十分の対策とはいえないでしょうが、注意喚起のみ、あとはプレイヤーの責任という考え方よりは、だいぶ前進しています。
皆様の園では、数多くの保育活動を行っていると思います。どの保育活動にもリターンがありますが、リスクもあります。しっかりとリスクに目を向けて対策をとることをお忘れないようにしてください。