間違いは繰り返される
10月23日、お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実さんが東京国税庁に7年間で計約1億3800万円の申告漏れを指摘されました。
それを受け、吉本興業は徳井謹慎は「全然ない」とし、「今後コンプライアンス研修に加えて、例えば納税教育を取り入れるとか、そういうことをホームページに掲載すると思います」とコンプライアンスの強化に努める意向を示しました。
この申告漏れ事件で、テレビ局は基本的に出演取りやめまではしない方針を打ち出している一方、「エディオン」と「ふとんの西川」はCM放送を見合わせる措置を取りました。静岡産業大学の大学祭実行委員会は徳井さんが出演予定だったイベントを中止すると発表しました。
そもそも納税とは国民の義務です。それを意図的に果たしていない人たちは、反社会的勢力といってもいいのではないでしょうか。
反社会的勢力といえば、吉本興業は宮迫さんやロンブーの亮さんたちに厳しい処分を下しています。しかし、今回は基本的に処分なしという方針を打ち出しました。
このことについて、2つの問題が予想されます。①所属芸人から会社への不信感。②今後、世論が徳井さんを許さなかった場合の処分がくつがえること。
このブログを書いているのは、10月25日です。もしかしたら、みなさんがこのブログを読んでいるころには、吉本興業やテレビ局は対応を変えているかもしれません。
全日本テコンドー協会は、全理事辞任をこれから審議するみたいですが、だったら、始めから総辞職をして、早いうちにやり直すべきです。
甘い決断をして、世間の反応を見て、厳しい決断に変えるという方法は、不信感を深めます。ガンの手術と一緒で、ガン細胞におかされている部位は大きく切り取らないと再発するリスクが高まります。
そういった観点からすると、吉本興業はまた対応を誤ったと考えられます。失敗から学ぶというのは、なかなか難しいものなのです。
今、最大の問題点は間違った対応をしたことを吉本興業自体が気づいていないことです。
みなさまは、吉本興業の失敗から学んでください。