ながら運転罰則厳罰化
「ながら運転」12月1日から罰則強化
12月1日に施行された改正道交法では、運転中に携帯電話を持って通話したりスマホなどの画面をじっと見たりしていると、これまで1点だった違反点数は3点に、6000円だった反則金は18000円に大幅に引き上げられました。
また、ながら運転によって事故を起こすなどした場合は違反点数はこれまでの2点から6点となり、運転免許の停止処分だけでなく、すべて刑事手続きの対象となります。(2019年12月1日 TBS News)
新しいものが社会に出てくれば、事故は変わり、法律が変わり、罰則が変わるというのは当たり前の流れなのですが、「ながら運転」の罰則が一段と強化されました。
この背景には、罰則ができても「ながら運転」が減らなかったということと、重大事故の原因として「ながら運転」が大きく影響しているのであろうことは容易に想像できます。
さて、日常生活の中にも「ながら作業」は存在しています。そして、それは日常の事故にも、園内の事故にも事故原因として大きく存在しています。
たとえば、乳児を抱いたまま、棚の上のミルクを取ろうとして、乳児を床に落とす。といった職員のミスはめずらしくありません。
私どもの会社では、「ながら作業」には、マルチタスクリスクが存在しているとセミナーなどでお伝えしています。この「ながら作業」をしているとき、人間の生産性は最大40%下がるという大学の研究データもありますように、ミスの発生率が上がります。
しかしながら、現代社会では、マルチタスクできた方が優秀な人材であると思われていたり、マルチタスクにしないと損しているように思う傾向にあります。そして、マルチタスクが前提の生活環境になっている人も多く存在しています。
保育施設内では、マルチタスクしていて良いときと、悪いときを見定めて作業することをお勧めいたします。絶対にミスが許されないときなどは、1つの作業に集中して行ってください。「ながら保育」は事故の元です。