新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染拡大で不安が広がる中、電車内でのマスクをめぐるトラブルが増えています。福岡市営地下鉄では2月18日、非常通報ボタンが押されました。理由は「咳をしているのにマスクをしていない人がいる」という通報のためです。列車は最寄り駅で停車。駅員が咳をしている人と通報した人を降ろして話を聞き、和解しました。運行が3分遅れたそうです。
このことからもわかるとおり、世間では新型コロナウイルス対策としてマスクの着用が効果的であると思われています。実際、マスクをすることでくしゃみや咳によるウイルスの拡散を防ぐことはできます。しかし、マスクを着用することで、新型コロナウイルスの感染予防ができるという科学的な根拠はありません。このことは、WHO(世界保健機関)も明言しております。
それにもかかわらず、世間では新型コロナウイルス対策としてマスクを着用している人々であふれています。私はマスクを着用する人は以下の三種類に分けられると思います。
①自分がコロナウイルスに感染しないようにマスクを着用する
②他人にコロナウイルスを感染させないようにマスクを着用する
③組織の信頼を守るためにマスクを着用する
①と②はマスクを新型コロナウイルス対策として使用していますが、自分のためにマスクを着用するのか、他人のためにマスクを着用するのかという差があります。このような差はそのまま日常生活にあらわれます。他人を優先できる②のタイプの方が、当然他人から信頼されます。
③はマスクによる新型コロナウイルス対策の効果が限定的であることを理解しながらも、マスクの着用が世間的な流れであることを理解し、組織の信用を守るためにマスクを着用している人物です。保育現場でいうと、保護者から「あの先生、この時期にマスクしないなんて非常識よね」といわれないようにマスクをする人物です。この人物は客観的な自分の立ち位置を理解し、適切な行動をとれる人物です。マスクの着用1つでも、人の行動原理は丸裸にされてしまいます。②③の理由でマスクを着用したいものですね。
最後に、マスクによる新型コロナウイルス対策は限定的な効果しかありません。しかし、目に見えないマスクの着用で新型コロナウイルス対策をしてください。目に見えないマスクとは、人が持つ免疫力です。コロナウイルスに接した人が全て発病するわけではありません。免疫力が強ければ発病しないのです。免疫力を高めるのは、規則正しい生活です。しっかり睡眠し、栄養バランスのとれた食事を心がけてください。