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ゼロリスクでは保育は提供できない

ゼロリスクでは保育は提供できない

 東京都は7日、都内で新たに106人が新型コロナウイルスに感染していると発表しました。都内で1日の感染の確認が100人以上となるのは、6日連続です。

 最近、新型コロナウイルスの感染者数が増えたことにより、保育内容を見直すべきか?というご相談電話が増えております。

 新型コロナウイルスの感染者数が増えたことにより、保育内容を変更するか、しないかは、園の保育方針の問題になります。

 正解・不正解という簡単な問題ではありません。

 現在実施している保育内容については、これらの活動を通じて園児に伝えたいモノがあると思います。そして、どのような保育内容でも、リスクは必ず存在します。

 新型コロナウイルスの感染リスク以外にも多数のリスクを抱えながら、園児に保育を提供しています。ゼロリスクを求めていては、園児に保育を提供することはできません。

 現状で行っている保育内容を実施しても、実施しなくても保護者様からの反対意見は出てきます。

 そのため、なぜ実施するのか、なぜ実施しないのかを保護者様に明確にご説明できる準備をし、ご説明してください。

 あらかじめ、園の方針を保護者様に伝えておくことを危機管理ではリスクコミュニケーションといいます。

 ぜひ、保護者様としっかりとしたリスクコミュニケーションをおとりください。

 法的な責任、社会的な責任どちらも、保護者様からの不満が生じなければ、表に出てくるものではないのですから。

2020.07.08