背に腹はかえられぬ?
新型コロナウイルスは今まさに第2波真っ只中にあり。という感じですが、それを認めてしまうとまたお金がかかってしまうので、国は絶対にそれを認めないと思います。
しかしながら、感染者数と広がりをみると本格的に流行していると認めざるをえません。
そういった中で、最近では集合研修にも呼ばれるようになったのですが、行った先々で、「今、東京はどんな状態なのですか?」とよく聞かれます。
おそらく聞いてくる方々の頭の中には、また、人がいなくなった渋谷の交差点の映像が再現されているのではないかと思います。
今、東京は、普通の日常です。少し早く閉まる飲食店があるかなー。くらいで電車は満員になりますし、デパートも閉まっているということはありません。
みなさんご存知のディズニーランドも日増しに入場者を増やしていっています。
そんな日常の中、各都市の知事たちは、また「自粛要請」なるものを出し始めました。しかし、1度目ほどの効果はないみたいです。
それはなぜなのでしょうか?
一番の理由は、国民の大半は経済的ダメージや不安を抱えていて、巣篭もりをする経済的な体力や精神力がなくなっているからだと思います。つまり、いつまでも背に腹はかえられない状態のままではいられないのです。背も腹も同時に痛んでいるということです。
それ以外に考えられる理由は2つです。
理由1.一貫性がない
1回目の非常事態宣言のときには、パチンコ店が閉めるまで指導したり、「今は〇〇県に来ないで」というセンスのないメッセージを乱発したりしていましたが、今はしていません。7月30日~8月5日の人口10万人あたりの感染者数が30.12で、ダントツ1位の沖縄県などは、今こそすべきです。「今年の夏休みは沖縄県に絶対来ないで!観光産業が大打撃を受けて、国際通りもシャッター商店街みたいになるけど絶対来ないで!!今は、命を守って!!!」というべきです。でも、言いません。騒がないでいいときに騒いで、騒ぐべきときに騒がない。国から予算が下りているのに、軽症者用の療養ホテルも確保していないために、国から怒られるという体たらくです。このように一貫性がない政策では人は動きません。
理由2.根拠がない
私が一番なぞだと思うものは、22時以降の営業です。22時以降に感染の可能性が一気に高まるのでしょうか。そんな中途半端な対策を講じるのであれば、すべての商業施設、学校などをすべて2週間閉めるべきです。それができないのであれば、感染者を早めに発見し、治療し、もとの社会に戻すべきです。それは、今、どこの都市でも行われていると思うので、それを効率よくする手伝いを行政はすればいいのです。しかし、現実では、行政は邪魔しかしない。というのが、いろんな業界から聞こえてくる声です。
以上のように、一貫性がなく、根拠がないことを言い続けていると、人は信じなくなり、動かなくなります。おそらく、来週のお盆も一定数の方々が東京から帰省するでしょう。高速道路は渋滞するのではないかと思います。
「特別な夏」などと言葉遊びしているヒマがあるのなら、感染症対策と経済活動の両立をさせるウルトラCの対策を講じるべきだと思います。そんなアイデアを今の政治家や行政マンが持っていないことが日本社会の一番の問題だと私は考えています。