理想の組織は、今のロッテ打線!
私は千葉ロッテマリーンズのファンです。9月28日時点で、パリーグでは、1位のソフトバンクホークスに1ゲーム差の2位です。
そのロッテ打線の4番(打線の中心)を打つのが、安田尚憲選手(打率2割2分6厘 ホームラン5本 打点41点 履正社高・2017年ドラフト1位)です。
最も強打者を4番に置くのがセオリーと言われている野球というスポーツで、4番打者としては、はっきり言って物足りない数字です。
でも、チームはリーグ2位です。
野球はチームスポーツなので、4番だけが打っても勝てません。打者が線のようにつながらないと得点力が大きくなりません。
なぜ、今のロッテのように数字が劣る選手を4番にすえている組織が理想なのでしょうか。
それには、2つ理由があります。
①安田が打たなくてもその他の選手が打ってくれる。
②安田に経験を積ませて、来年度以降、本物の4番に育ってもらう。
つまり、将来の主力選手に経験を積ませながら、チーム成績も積み上げて行き、現在は優勝も狙える位置につけているということです。
今のロッテの打線には、安田が打たなくてもその穴埋めをしてくれる経験豊かな選手がいます。安田をベンチに下げて、勝ちを取りに行かなくてもいいだけの結果をチーム全体で出しています。
要するに将来有望な選手を育成しながら、結果も出して行くチームなのです。これは、理想のチームだと思います。
いつまでもピークを過ぎたベテランが大きな顔をして、将来のある若手は縮こまって、活躍ができないという組織には未来がありません。
若手にどんどん経験を積ませ、そこでの失敗はベテランが穴埋めしてあげるという図式をどのように構成して行くのかが、チームビルディングの極意なのではないでしょうか。