ミシュラン
そろそろミシュランガイドの季節です。「ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021」は10月9日、「ミシュランガイド東京2021」は12月10日に発表されるみたいです。
このガイドブックを購入して、どこが掲載店なのかを知りたいほど私の興味は強くないのですが、審査の項目ややり方には強い興味がそそられます。
表面上の話になりますが、ミシュランの審査には、料理そのものの味や発想の独創性、盛り付け方などが審査の対象になるのはもちろんのこと、店のスタッフのサービスも対象になるそうです。
私が知っている料理やサービスに東京で携わっている方々は、「日本では特にこのサービスの分野が弱い」と言っています。「あそこの店は、料理は抜群においしいけど、サービスがイマイチだよね」という店が多いのでしょう。
私もこの指摘については、なんとなく思い当たることがいくつかあります。
最近、外食をしていて、特に耳につく言葉として、「お待ちください」や「順番にお伺いしています」というお客様の対応を後回しにするものを多々聞きます。
もちろん、お店がお客様でごった返していて、整理をしなければならない状態であれば、理解できます。しかし、お客様の「すいません」には、「お待ちください」で返すことがマニュアルになっているのか、お店の中がガラガラでも「お待ちください」と言われます。
本来は、お客様にメニューを渡した時点で、オーダーを待ち構えていなければならないのがフロアスタッフです。あそこのテーブルのグラスが空きそうだ。ついかの食事のオーダーが来そうだ。ということを料理を運びながら観察して、待ち構えておくのが、フロアスタッフの仕事です。
待ち構えるとは、準備をしておく。ということです。この準備をするためには、お客様の状態を観察しておかなければなりません。
先日、ロッテの藤原選手が第1号、第2号、先頭打者ホームランを打った際のヒーローインタビューで、「初めの打席の初球からホームランを打てる準備をして試合に臨んでいます」と答えました。
若干20歳のプロ2年目の選手が言う言葉じゃないな。と私は思い、自分のことを反省させられました。私はここまでの準備をして、仕事に臨んでいるのか?と考えさせられました。さすが、プロの選手です。
彼は、今年は2軍にずっといました。それが、千葉ロッテマリーンズ内の新型コロナウイルスクラスター発生で、1軍に上がってきました。そして、いきなり2本の先頭打者アーチを打ちました。そして、新型コロナに感染した選手が戻ってきた今も1軍にいます。
しっかり準備した者が、しっかり結果を残す。という当たり前のことを心がけて行きたいと思います。
これは、保育の世界でも同じことが言えると思います。自分に与えられたミッションに対して、常にベストで臨めるような準備をしておくことはとても大切なことなのです。