たった一言で気持ちは変わります②
以前のブログで「ごめんなさい」を言える習慣は大事だということを書きました。そして今回は、それと似てないようで似ている「ありがとう」の大事さも書いていこうと思います。
ディズニーのマニュアルには、誰にでもありがとうを作り出せる仕組みとして、3つのルールがあるそうです。
「ごみを拾いましょう」「写真を撮ってあげましょう」「案内をしてあげましょう」の3つです。この3つを行うことで、ゲストとキャストがコミュニケーションをとる機会が増えて、目の前の人からありがとうを言われることが増えます。ありがとうの言葉を言われるだけで、人は「自己有用感」を得て、「自分は役に立っている」「人から認められている」と感じることができます。そしてゲストから毎日ありがとうと言われることで大きな自己有用感を得ることができ、そこで働く自分が好きになれます。だから自然といきいき仕事をすることができる、という仕組みだそうです。
ありがとうはやはり、魔法の言葉です。
これは、ディズニーだけでなく、お客様がいない職場でも、上司と部下、スタッフ同士で相互に「ありがとう」という言葉が出てくる仕組みを作れば、職場の空気はがらりと変わります。
ただし、「積極的にありがとうを言いなさい」というルールを作っても、定着しません。簡単なルールを作ることで、「ありがとう」が自然に生まれる仕組みを作ることが可能になります。「コピー用紙が切れたら近くにいる人が補充する」「ゴミが落ちていたら拾う」など些細なことから始められるのです。
そしてここから大事なのが、お客様から感謝をされたスタッフのことは、周りのスタッフや上司が褒めることです。それを実施することで、職場のコミュニケーションはぐっと増えます。
頑張れない、やる気が起きない、と感じている職員さんはいらっしゃいませんか。ありがとうの魔法をぜひ、皆さんの園でも実施してみると、さらに職員さんのやる気が向上するかもしれません。
そして保育園でこのルールを活用すると、「園児にもありがとうの魔法が伝わっていく」という効果がさらに見込めると思います。
自然に積極的に感謝の輪ができると、どんどん活気を増していくので、その効果で職場の雰囲気をやわらかく明るくしていきたいですね。