四苦八苦する
「いやー、今、四苦八苦しているのですよねー」というような話を言ったり、聞いたりしたことがあるのではないかと思います。
この中身ご存知ですか?
今日は、その中身の話です。
まず、「四苦」からです。
生苦:生まれること
老苦:老いていくこと
病苦:さまざまな病気に悩まされること
死苦:死ぬことへの恐怖
もう、人生全部苦痛です。生まれることも、老いることも、病気になることも、死ぬことも・・・。今日を生き延びることも大変なのです。
さらに4つ。
愛別離苦:愛する者と別離すること
怨憎会苦:怨み憎んでいる者(嫌いな人)に会うこと
求不得苦:求めるものが得られないこと
五蘊盛苦:肉体と精神が思うがままにならないこと
この4つを上の四苦に合わせて、八苦となり、四苦八苦の完成です。
文章にしてみると、生まれてきたことも苦しいし、老いていくことも苦しい。病気になるのは嫌だし、死にたくないなあ。好きな人とは離れたくないし、嫌な人とは会いたくない。欲しいもの、やりたいことができないのも苦しいし、身体と心が思い通りにならないのも苦しい。といった感じでしょうか。
今、世界中は、新型コロナウイルス感染症で、四苦八苦しています。しかし、新型コロナがあろうとなかろうと、古の昔から、四苦八苦はあるのです。
新型コロナウイルス感染症が特別なものなのではなく、これが治まった後も人間は四苦八苦するものなのだと思います。基本的に生きていること自体四苦なのですから。
だからこそ、今は未来のことを考えませんか。
目の前にある現実だけではなく、未来に希望や夢を描かなければならない時期なのではないでしょうか。
毎日、新型コロナ対策に四苦八苦するくらいなら、未来にある理想のために四苦八苦した方が生産的ではないでしょうか。
人間はいつか必ず死にます。それだけは、約束されており、保障されています。これは平等です。
だとしたら、価値のある時間を積み重ねていくべきではないでしょうか。