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神の左手

神の左手

 11月25日にサッカー界のスーパースター、ディエゴ・マラドーナさんがお亡くなりになりました。

 私にとって最も印象深いマラドーナのプレイといえば、1986年のワールドカップ・メキシコ大会の準々決勝アルゼンチンvsイングランド戦で見せたヘディングシュートです。

 このシュートは実は、彼の頭の上に振り上げた左手に当たって入っているので、ハンドの反則なのですが、当時はVTR検証のシステムなどなかったので、主審がゴールと認め、得点が入りました。

 当時、13歳だった私は、テレビを食い入るように見ていましたが、ゲーム後に発言した「ただ神の手が触れた」という言葉に感動したのを覚えています。

 私はこの神の左手はサッカー界のスーパースターにだけでなく、一般人にも通用すると考えています。むしろ、一般人の方が神の左手効果は大きいのではないでしょうか。

 私がいう「神の左手」とは、右利きの人が食事をするときの左手のことを言います。

 私は仕事柄、出張が多いので、必然的に外食が多くなるのですが、周りの人たちが食事しているときの「左手」の位置を観察しています。

 おおむね7割の方が左手をテーブルの上に出さず、右手だけで食べていました。

 左手がテーブルの上に出ていないことで、その人物の品格が疑われることになります。学歴が高かろうが、職業が医者や弁護士などのようにステイタスが高かろうが、年収が1億円あろうが、左手がテーブルの上に出ていないだけで、信用をなくし、品格が疑われることになりかねないのです。

 これぞまさに「神の左手」ではないでしょうか。

 食事中の左手の位置は、幼少期のしつけによって決まると思います。保育施設にいる間に園児のみなさまがたにしっかりと習慣づけて差し上げてください。

 「神の左手」は、人生を左右するかも知れません。

2020.12.11