言い訳はバレる
今年の1年を振り返ると新型コロナウイルス対策に追われた1年だったのではないでしょうか?
日本漢字能力検定協会から発表された、今年の世相を表す漢字一文字は3密の「密」です。
3密は言わずもがな、密閉・密集・密接の3つの密を避けるという新型コロナウイルス対策の1つです。
4月7日に緊急事態宣言が発表され、5月25日に緊急事態宣言が全国で解除されたころは新型コロナウイルス対策といえば、免罪符を得たかのようにどのような自粛も許されていた時期がありました。
しかし、「ウィズコロナ」という新型コロナウイルスと共存していくという言葉、更に「アフターコロナ」というワクチン等である程度、新型コロナウイルスがコントロールできるようになった次の段階を見越した言葉が出てきた現状においては、以前のように新型コロナウイルス対策を理由に何でもかんでも自粛や規模の縮小をすることが許されなくなってきました。
皆様も園行事の、中止や延期、規模の縮小をした際に保護者の方から、「コロナを理由に、子どもの思い出を奪わないで欲しい」という言葉を頂いたことがあるのではないでしょうか?
社会も保護者も、新型コロナウイルスを言い訳に手をぬいたり、楽な思いをすることを良しとしない風潮が強まっているのではないでしょうか。
宮城県の保育園で、理事長のパワーハラスメントを理由に保育士ら17人が集団離職した騒動の報道によると、保育園は説明会を新型コロナウイルス感染予防を理由に、1回10人程度で数回に分けて説明する方針でいたところ、保護者会の有志約50人が保育園を訪れ、理事長に全保護者を一堂に集めた説明会の開催を直談判したとのことです。
これは、1回の説明会参加者を少なくすることで保護者から発言する機会を奪うための言い訳として新型コロナウイルス対策と言っているのではないかと、保護者に受け止められてしまった結果だと思います。
新型コロナウイルスを言い訳にできる時期はすでに終わっています。今だからできること、今しかできないことそんな保育を提供して差し上げてください。