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仕事とは・・・?

仕事とは・・・?

私どもの会社からお客様にお電話した際に、ときどき、このブログに関する感想をいただくことがあります。

昨年末もある園の園長先生から、「この前の映画のことを書いたブログを読んで、実際にその映画を見たら面白かった。これからもときどき、映画のことをブログに書いて欲しい」という感想をいただきました。

こういう感想をいただくと、私どもブログを書いているスタッフとしましては、俄然、やる気が出てまいります。

ということで、本日は、映画のことをブログに書きます。

本日の映画は「海賊とよばれた男」です。この作品は、出光興産創業者の出光佐三をモデルにして、出光興産が大企業にまで成長する歴史経済小説です。

原作者は百田尚樹さん。監督は山崎貴さん。主演は岡田准一さんです。上演時間は145分と少し長めなのですが、それを感じさせない内容の濃い作品だと思います。

さて、この映画を見て、まず感じたことは、「仕事」に対する認識の違いです。

この作品では、終戦まもなくのころから、高度経済成長期にかけてが時代背景になっているのですが、そのころ働いていた人たちの仕事に対する認識が今のわれわれの認識と違っているな。と感じました。

作品の後半でイギリス軍から攻撃を受けて沈められる可能性がある航海に出てくれ。と会社所有の船の船長に社長が頼むシーンがあるのですが、船長は「わかりました」と軽く返事をします。

それに対して、社長は、「イランのアバダンまでの航海が、どういう状況かわかっているのか?」(イギリス海軍の攻撃を受けて全員死ぬ可能性があるのを理解しているのか?)と再度聞きます。

船長は、「私もプロですからわかっています。でも仕事ですから。社長が行けというところには、行って無事帰ってきます」と返します。

私はそれを見て、本質的な部分を突いているな。と思い、思わず泣いてしまいました。

人間が生きていくためには、お金が必要です。そのためには、何かしらの仕事をしなければなりません。つまり、どんな仕事も命がけなのが当たり前なのではないでしょうか。

コロナ禍の今、命がけで働いているのは、医療関係者の方々はもちろんのこと、感染可能性の最前線にいる保育、介護、障害者支援の方々も支援対象者と接触することが仕事なので、同じだと思います。

緊急事態宣言が出て、働きたくても働けない飲食業の方々。また、お客様が来なくなった旅行関連産業の方々は、命がけで働きたくても働けない状況がしばらく続きます。

そのような状況下で政治家の方々は命がけで対策を考えているのでしょうか。

一部の専門家の意見しか参考にせず、感染者の減少だけを追い求めています。

日本の現状は明らかにイギリスやアメリカなどの海外の事情とは異なります。もっと総合的かつ有効な対策を打って欲しいと思います。

緊急事態宣言がもう一度出たら、日本経済は立ち直れないくらいのダメージになると私は思っていました。そして、それが現実になりました。

博多で飲食業を営む友人からは、「最後の引き潮のようだ」とラインが来ました。

失われた文化は元には戻りません。しかし、今、政治を非難しても始まりません。

今、私どもにできることは、感染者数が落ちつき、緊急事態宣言が解除されたら、命がけで働く準備をしておくことではないでしょうか。

身体とメンタルを健全に保ち、新たな知識習得に手を抜かず、技術の向上に努めておくことで、最高のパフォーマンスを実現できると思います。

何とか踏みとどまって、明るい未来にする努力を続けましょう。アイギスも踏みとどまるべく、精進いたします。

2021.01.15