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最近気になること

相手との距離感

相手との距離感

 今、2度目の緊急事態宣言がいくつかの都府県に発出されています。該当しない地域の皆さまも対策を徹底されていると思います。ソーシャルディスタンスは最早"当たり前"の生活様式になったのではないでしょうか。

 新型コロナウイルスが流行し始めて取り上げられましたが、当初から、そもそも他人同士の距離感としては当然ではないか...と私は感じていました。

 社会生活の中で、この人距離近っ!と驚いたり不快に思ったりしたことはありませんか。

 人は無意識のうちに他者との一定の距離を保ち、またある程度の距離があることが当然という意識が根底にあります。

 距離の範囲には種類があり、公衆距離、社会距離、個体距離、密着距離にわけられています。特に密着距離というのは、家族や恋人などごく親しい人だけに許されるもので、0~45cmと言われているのですが、この感覚、気にされない方もいるんだなぁと生活をしていて感じます。

 例えば、レジに並んでいるとき、後ろの人が近距離に迫ってくる、なぜ?もうちょっと離れてよ、ととても不快に思います。会話をするときにすごい近距離まで迫ってくる人、いやそんなに近づかなくてもわかります、聞こえますよ、と思ってしまい、会話の内容よりもその近さが気になってしまいます...。

 社会的距離は1.2m~3.5mと言われており、職場関係者の中でのやり取りはこの距離が適当とされます。※園で働く皆さまの、子どもと接する際の距離は例外です。ただし、それを対:大人にするのは注意が必要です。1度抱いた不快感はなかなか払拭されないものです。

 皆が人同士の距離ストレスを感じない、適度な距離が"当たり前"の文化になるように願います。

2021.01.25