ルールは具体的に!!
出張先のホテルの部屋に到着し、ふとテレビに目を向けると「音量はレベル40以下でご利用ください」という貼紙がありました。
おそらく、古いホテルでしたので壁が薄く、隣の部屋に音漏れがしてしまうため、このような貼紙をしているのだと思います。
ホテルに宿泊する人全員が、人に対する配慮があればこのような貼紙をする必要はないのに、と少し残念な気持ちになるとともに、「音量はレベル40以下でご利用ください」と音量を数値化してお客様に協力を求めることは、「音量を控えめにご利用ください」と漠然と協力を求めるより効果があるだろうな、と思いました。
人はわかりやすくやる事を指示されれば、指示に従えないやむを得ない事情がない限り指示に従います。このホテルでは音量を数値化しお客様が従いやすい指示を出しているのです。
このことは、保育施設のマニュアルやルールでも同じことがいえます。
例えば、「髪の毛の色は派手な色を避ける」ではルールとして漠然としています。髪の色にはレベルがあります。そのため「髪の毛の色はレベル〇までにしてください」と具体的な指示を出したほうが従いやすいのです。そして、髪が明るすぎると注意する際も客観的な事実、つまりレベル〇より明るいから染め直してくださいと注意できるのです。
髪の色は1つの例え話にすぎません。みなさまの園のマニュアルやルールは具体的な行動指針になっていますか?
管理職の方は具体的な行動指針になっているのかという目でもう一度マニュアルやルールを見直してみてください。一般の職員の方はマニュアルやルールで漠然としている事に関して管理職の方に具体的に取り組むべきことを聞いてみてください。
このような過程が園のマニュアルやルールを飾り物にしないために必要なのです。