事故・トラブル最前線

事故・トラブル最前線これからの時代の園経営や
危機管理の在り方を専門家が語る

最近気になること

まだまだ謝罪に対する誤解は解けません

まだまだ謝罪に対する誤解は解けません

謝罪とは何のためにするのでしょうか?

自分の責任を認め、相手へ全面降伏するためにするのでしょうか?

いいえ、違います。

謝罪とは、トラブル後、相手方との今後の話し合いをスムーズに進めていくための挨拶です。

謝罪をすることで法律的な責任が大きくなったという前例はありません。

むしろ、早期の謝罪がなされなかったため慰謝料(精神的な損害賠償)が上がったという前例があるくらいです。

それにもかかわらず、いまだにトラブル後の、保護者対応で、園として間違ったことはしていないから、謝罪する必要は無いと言い張る方がいらっしゃいます。

謝罪は、相手方との話し合いをスムーズに進めていくための挨拶です。謝罪の後にお互いの認識の不一致を是正し、お互いが求めていることを確認し、そしてお互いが妥協できる範囲の解決策を見つけて行くのです。

謝罪をしなければトラブル解決の入口をくぐれないのです。

謝罪をしたからといって相手方の要望を全部聞き入れなければならないというものでもありません。

それでもまだ謝罪に躊躇しますか?

2021.04.07