コロナ対応方法
最近、弊社の相談電話に再度ご相談が増えてきたものがございます。
それは新型コロナウイルスの陽性反応が園児・保護者・園児に出たが、園としてどのような対応をすれば良いのかというご相談です。
新型コロナウイルスの陽性反応が出た場合、①陽性者と接触があった者への対応②保護者に対する説明③マスコミ対応にご不安を感じている方が多いので、このブログで対応方法をまとめます。今後の参考にしてください。
なお、コロナウイルスの対応は都道府県ごとではなく市町村ごとに行政の対応が異なりますので、みなさまの園に監督権限がある行政の指示に従うことが大前提であることはお忘れなきようにしてください。
①陽性者と接触があった者への対応
濃厚接触者は保健所が認定します。保険所が濃厚接触者と認定したものに関しては保健所の指示に従った対応をすれば十分です。そのため、園で独自に接触があった者への対応を考える必要はありません。ご心配であれば、保健所が濃厚接触者を認定するまでに数日かかるのでその間、職員には自宅待機、園児には登園の自粛のお願いをするという方法もあります。
②保護者に対する説明
説明責任とは、説明される者が説明を受けることで行動を変える場合にのみ求められます。何から何まで説明して園は説明責任を果たしたとう姿勢では保護者の不信感が募ります。
園関係者に新型コロナウイルスの陽性者が出た場合、子どもの登園を控える保護者もいるでしょうし、自身の職場に報告する必要もあります。そのため、園内に陽性者が出た場合、速やかに保護者に説明してください。説明する際には、陽性者の個人名は陽性者の人権も関わってきますので、園としては公表することは控えてください。ただし、保護者の方は自分の子どもが陽性者と接触があったかを知りたいため、陽性者のクラスといつまで園に登園・出勤していたかはお伝えしてください。
蛇足になりますが、園からの説明は保健所が陽性と判断してからでかまいません。なぜならば、濃厚接触者と認定されただけでは陰性の可能性もあります。保護者の方は、陽性とわかったのであれば子どもを休ませる判断をする可能性がありますが、陽性かどうかわからない場合、不安な気持ちで子どもを園に登園させます。つまり、保護者の方は濃厚接触者が園関係者に出たという説明を受けても、行動は変えないけれども不安な気持ちで子どもを登園させるのです。そのため、このような場合、説明は不要だと考えます。
③マスコミ対応
最後に、園関係者に陽性者が出た場合、マスコミが取材に来るのではないかというご不安を持っている方がいらっしゃいます。昨年の今頃であればいざ知らず、現在、園で新型コロナウイルスのクラスターが発生したとしてもマスコミは興味を示しません。そのため、マスコミ対応のことはお気になさらないでください。仮にマスコミが園に来たとしても、園が説明責任を負っているのは保護者のみなのでマスコミ対応をする必要はありません。
新型頃コロナウイルスが園内で発生したとしても、ある程度機械的に対応することができます。そのため、新型コロナウイルスを必要以上に恐れずに、できることをできる範囲でおこなってください。大切なことは、自分達の保育をしっかりと園児さんにお届することです。